2017年インターハイは1回戦で敗退
2017年インターハイ1回戦で兵庫県代表育英高等学校は、茨城県代表土浦日本大学高等学校と対戦して81対87で涙をのんだ。
第1ピリオドは4番山路哲司選手始め全員のシュートが効率よく決まり、31対25と6点のリードで幸先良いスタートが切れた。しかし第2ピリオドでは相手のゾーンディフェンスに苦しめられ得点が伸びない。逆に3Pシュートと速攻で同点に追いつかれ、39対48と差を広げられて前半を終わった。
後半3Pシュートとリバウンドで差を詰めようとしたが、6点差のまま第3ピリオドを終了した。
最終ピリオド残り1分で4点差まで詰め寄ったが、反撃もここまで、6点差のまま涙をのんだ。
チームカラーは「堅守速攻」
育英高等学校は1899年(明治32年)創立の私立高校だ。
バスケットボール部は古くから県下有数の強豪校で、2017年インターハイが3年連続32回目の出場となり、ウインターカップには2016年大会が22回目の出場となっている。
インターハイ、ウインターカップ共にベスト8が最高位で、2017年インターハイでもベスト8を目標に挙げたが1回戦で敗退した。伝統的に「堅守速攻」がチームカラーで、手堅いディフェンスから速攻で相手陣営に切り込み、流れるようなバスケットを展開する。
まさかのベスト8敗退近畿大会
インターハイ県予選では予選トーナメント、決勝リーグ共危なげない試合運びで優勝を飾り、兵庫県1位でインターハイ出場を決めた。
しかしその後に行われた近畿大会では、ベスト8で大阪2位の阪南大学高等学校に70対71の僅差で敗れている。この試合は第1ピリオドで16対21と5点差をつけられ、追い上げたが1点差で逃げ切られた。
インターハイの敗戦もそうだが、4ピリオド中3ピリオドは優位に試合を進めている。そしてどこか1ピリオドだけつまずいて、結局試合を落としている。
流れるような攻撃を得意とするチームが、バランスを崩した時によく起きる現象で、速攻チームの宿命かもしれない。ここを乗り越えればウインターカップでの上位進出も狙えそうだ。
ウインターカップでも期待、キャプテン・ポイントガード山路哲司選手
インターハイでは、キャプテン山路哲司選手が24得点を挙げて期待に応えた。
山路選手は身長170㎝のポイントガードで、チームをリードする傍ら自らも積極的にシュートを狙う。3Pシュートは2本打って1本、2ポイントのシュートは16本中8本に成功した。ファウルの少ない相手にフリースローもよくもらっているが、9本中5本の成功率は少し物足りない。
ディフェンスにおいてもポジションの取り方がいいのか、リバウンドを8回取り速攻の起点となった。ただ、オフェンスのミスでボールを奪われるターンオーバーが10個あった。
沈黙の大器パワーフォワード小島基嵩選手
3年生の小島基嵩選手は193㎝のパワーフォワードだ。
1年生の頃よりスタメンにも起用され期待を集めた大型選手で、2015年度U-16の代表候補選手にも選出された。
2016年ウインターカップでは2試合に出場機会があたっが、期待ほどの活躍はできなかった。
2017年インターハイではリバウンドでは活躍するも、得点面では13点と不満が残った。
2017年ウインターカップでは期待通りの活躍を見せれば、ベスト8の可能性もあるだろう。