リバウンドの差が分けたインターハイ1回戦
2017年インターハイ1回戦で、静岡県代表浜松学院高等学校は長野県代表東海大学付属諏訪高等学校と対戦したが、67対80で敗れ2回戦進出はならなかった。
第1ピリオドは、硬さの見られる立ち上がりからほぼ互角の戦いで17対19で終了した。第2ピリオドは、速い攻防からやや有利に試合を進め逆転に成功して35対32で前半を終わった。
第3ピリオドは、ボールを支配できない劣勢のまま逆転を許し、45対57と12点差をつけられて終了する。第4ピリオドは、一時5点差まで詰め寄ったが逆転までは届かず67対80で敗退した。
リバウンドの本数、39対54の差が勝負を分けた試合だった。
2016年はウインターカップに15年ぶりに出場
浜松学院高等学校は、1933年創立の静岡県浜松市にある私立高校で、2011年興誠高等学校から改称した。
男子バスケットボール部は、興誠高時代から静岡県の強豪として全国大会に出場している。2016年ウインターカップには15年ぶり14回目の出場を果たし、2017年インターハイには2年連続18回目の出場となった。
ただインターハイの2年連続出場はいずれも静岡県2位としての出場で、1位としての出場は興誠高時代の1998年までさかのぼる。
2017年静岡県1位は飛龍高等学校だった。ウインターカップには県で1位にならなければ出場できない。
静岡県2位でインターハイ出場
静岡県インターハイ予選決勝リーグでは、1戦目を浜松開誠館高等学校に91対73で勝利すると、2戦目は藤枝明誠高等学校に93対87で勝ち、同じく2勝の飛龍高と対戦した。
第1ピリオドを21対17でリードし、第2ピリオドも残り4分まではリードを保ったが、シュートの精度が落ち始めたためか逆転を許してしまう。前半は33対44で終了した。
第3ピリオドも飛龍高の勢いは衰えず47対63で第4ピリオドに入った。第4ピリオドは速い攻撃で活路を見い出そうとしたが、なかなかシュートが決まらず62対76と追い上げはならなかった。
東海地区大会では1回戦敗退
インターハイ静岡県予選の後に行われた東海地区大会では、1回戦で愛知県3位の安城学園高等学校と対戦した。
強豪ぞろいの愛知県とはいえ3位チームには勝ちたいところだったが、出だしでつまずいた。初戦で硬くなっているところに相手のシュートがよく入り、第1ピリオドは12対21と9点差で終わった。
第2ピリオドは、シュートも入り2点差まで追い上げて38対40で前半を終わる。第3ピリオドはゴール下のシュートがよく決まり52対51と逆転に成功した。
勝負の第4ピリオドでは、一時的に6点差をつけて優勢に進めたが、残り数秒の同点から3Pシュートを決められ63対66で敗れた。
ウインターカップ出場のカギ石川晴道選手とダシルバヒサシ選手
東海地区大会では、石川晴道選手が3Pシュートを3本決め25得点を挙げる活躍を見せた。石川選手は身長171㎝のポイントガードで3年生だ。浜松学院中学校からの進学生で3Pシュートに定評がある。2017年インターハイ1回戦東海大学付属諏訪高戦でも、7本中3本を決めて追撃の起点となった。
ダシルバヒサシ選手は、身長187㎝の3年生フォワードでやはり浜松学院中学校からの進学生だ。身体能力の高さには定評があり、静岡県予選藤枝明誠高戦では3Pシュート9本を含む46得点をたたき出した。
インターハイでは18点と物足りない得点に終わったが、この2人の活躍がウインターカップ出場の条件となる。