インターハイ2017は接戦を演じるも1回戦で敗退
2017年インターハイ女子1回戦で、宮崎県代表延岡学園高等学校は埼玉県代表山村学園高等学校と対戦したが、81対84で敗れて1回戦突破はならなかった。
第1ピリオドは高さに物を言わせて、22対15の7点差でペースをつかんだかに見えた。しかし第2ピリオドになると相手の速い攻めと3Pシュートの逆襲にあい逆転を許し、ずるずると11点の差をつけられ前半を終わった。
第3ピリオドはフリースローや3Pシュートで2点差まで詰め寄り、望みをつないだ。
第4ピリオドは最後まで2点差をめぐる接戦が続いたが、最後は3点差をつけて振り切られた。
バスケ部戦歴
宮崎県延岡市にある延岡学園高等学校は、1951年設立の私立高校だ。自立心を養い、有為な社会人を育てることを教訓としている。
バスケ部は男女ともに県下では有数の強豪校として、優勝争いを繰り広げてきた。ただ、女子バスケ部に限れば、ここ5年間はあと一歩で全国大会出場を逃がすケースが多かった。
ウインターカップ予選では、2012年3位の他はすべて2位に甘んじた。
インターハイでは2014年に出場しているが、2013年、2015年、16年とすべて小林高等学校に敗れて2位だった。2017年は3年ぶりに小林高校を破り出場にこぎつけた。
2014年はウインターカップへの出場はかなわなかったが、2017年は期待したい。
インターハイ宮崎県予選と九州大会
2017年インターハイ宮崎県予選は、延岡学園と小林高校の常連に宮崎商業高等学校、日章学園高等学校を加えた4校で決勝リーグが行われた。
初戦宮崎商業には77対47、2戦目日章学園には85対51と圧勝し、宿敵ともいえる小林高校戦に臨んだ。
第1ピリオドは19対19と互角のスタートだったが、第2ピリオドでは4点差、第3ピリオドでは11点差に広げ、第4ピリオドで反撃されるも78対69で逃げ切った。
宮崎県1位で出場した九州大会では、決勝まで進み福岡県1位の福岡大学附属若葉高等学校に75対83で敗れた。第1ピリオドで15対26と11点差をつけられ、その差を縮めることができなかった。
留学生センターをうまく使えるかポイントガード稲留玲奈選手
延岡学園には留学生センターが2人いる。180㎝の2年生セック・マム・ジャーラ選手と193㎝の1年生ムボムボ・ムロロ・ファーロン選手だ。特に193㎝のファーロン選手のポストプレーの出来は試合の勝敗を左右してきた。
ファーロン選手のポストプレーをいかに生かすかは12番をつける3年生のポイントガード稲留玲奈選手のリードにかかる。稲留選手は2年生の頃からスターティングメンバーとして活躍、状況を見て3Pシュートも決める。ファーロン選手を使いこなせれば、ウインターカップに向けて展望も開けてくる。
キャプテン白川万智選手とスモールフォワード神野海の攻撃力に期待
2017年インターハイでは、4番をつけるシューティングガード・3年生キャプテンの白川万智選手と、同じく3年生で7番をつけるスモールフォワード神野海(じんのまりん)選手が活躍した。
白川選手は3Pシュートを8本中6本決めて25得点を挙げ、神野選手は切れ味鋭いドライブインや、相手ファールによるフリースローに加え、3Pシュートなどの多彩な攻撃で39得点を挙げた。
この2人の攻撃力にポストプレーがうまく連動すれば、ウインターカップ出場から1回戦突破も考えられる。