最終予選出場権獲得もアジアカップ6連覇ならず
様々なスポーツの話題で盛り上がった2023年も残りわずか。今回はバスケットボール日本代表『AKATSUKI JAPAN』女子の2023年を振り返りながら、来年の注目ポイントをまとめてみたい。
2021年の東京五輪で銀メダルを獲得し、一躍注目を浴びた女子バスケ日本代表。ところが、世界一を目指す立場として臨んだ翌年の『FIBA女子バスケットボールワールドカップ』は予選ラウンドで1勝3敗と苦しみ敗退。決勝トーナメント進出を逃すという屈辱を味わった。
悔し涙を糧に、再出発を切ったチームは『三井不動産カップ2023』でデンマークを圧倒。6連覇を目指した『FIBA女子アジアカップ2023』も4連勝で危なげなく決勝まで駒を進める。
しかし、FIBAランキング2位・中国との決戦は71-73の惜敗。ベスト4以上に入り、オリンピック世界最終予選への切符は手にしたものの、悔しさもにじむ結果に終わった。
▼ AKATSUKI JAPAN(女子)・2023年の戦績
・『三井不動産カップ2023』
6月16日(金)vs.デンマーク ○(101-39)
6月17日(土)vs.デンマーク ○(87-63)
6月18日(日)vs.デンマーク ○(102-49)
・『FIBA女子アジアカップ2023』
6月26日(月)vs.チャイニーズ・タイペイ ○(94-53)
6月27日(火)vs.フィリピン ○(95-57)
6月28日(水)vs.オーストラリア ○(91-66)
7月1日(土)vs.ニュージーランド ○(88-52)
7月2日(日)vs.中国 ●(71-73)
苦しみはすべて2024年のために
高い景色が見えた分、その後の2年間はやや不完全燃焼といえる結果が続いているものの、恩塚亨ヘッドコーチをはじめ選手たちから発せられるコメントも徐々にポジティブなものが増えてきている。苦しみながらも掴んだ収穫を糧に、2024年はうっぷんを晴らす大爆発に期待がかかる。
男子は出場枠12のうち8チームがパリ行きを決めている一方、女子は開催国のフランスと昨年のワールドカップを制したアメリカの2カ国しか出場チームが決まっていない。残りの10チームは来年2月に迫る『世界最終予選』の結果で決まる。
最終予選は4地区・4チームに分かれて行われ、すでにパリ五輪出場が決まっているフランスとアメリカも含めた16チームが参戦。各地区上位3チーム(フランス・アメリカを含む地区は上位2チーム)がパリ行きの切符を手にする。
日本はハンガリー・ショプロンでスペインとカナダ、ホスト国のハンガリーと対戦することが決まった。重圧をはねのけ、パリへの道を切り拓くことができるか。大一番はもうすぐそこに迫っている。
▼ パリ五輪・バスケットボール女子出場決定国と今後の予定
◎出場枠=12
フランス(開催国)
アメリカ(FIBA女子ワールドカップ2022優勝)
<残り10枠>
・『パリ2024オリンピック 世界最終予選』
2024年2月8日(木)~11日(日)
↓
4地区の組み分け
【中国】
プエルトリコ
中国
ニュージーランド
フランス(出場確定済)
【ベルギー】
セネガル
アメリカ(出場確定済)
ベルギー
ナイジェリア
【ブラジル】
ブラジル
ドイツ
セルビア
オーストラリア
【ハンガリー】
スペイン
ハンガリー
カナダ
日本
・『第33回 オリンピック競技大会』
2024年7月26日(金)~8月11日(日)
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