沖縄で48年ぶりの歓喜
様々なスポーツの話題で盛り上がった2023年も残りわずか。今回はバスケットボール日本代表『AKATSUKI JAPAN』男子の2023年を振り返りながら、来年の注目ポイントをまとめてみたい。
何と言っても記憶に新しいのが、今年8月に沖縄で開催された『FIBAワールドカップ2023』だろう。自国開催が叶ったこの大会でアジア最上位の成績を収めることができれば、来夏に迫る『パリ五輪』への出場権も手にできるという大一番。しかし、出だしは欧州の強豪・ドイツを相手に63-81で完敗と、力の差を見せつけられる結果に終わった。
続くフィンランド戦で初勝利を挙げたが、オーストラリアには109得点を許して敗戦。1勝2敗で予選グループ3位となり、順位決定ラウンド(17-32位決定戦)へと回る。
ターニングポイントとなったのが、ベネズエラとの一戦だ。最大15点差をつけられる苦しい展開ながら、ホームの大声援を背に最終第4Qの土壇場でチームが奮起。なかでも比江島慎はわずか10分で17得点をたたき出す神がかり的なプレーを見せ、終わってみれば86-77で大逆転勝利を収めた。
劇的勝利によって五輪出場に王手をかけると、続くカーボベルデ戦も勝利して2連勝締め。アジア最上位となる19位で大会を終え、1976年・モントリオール大会以来、実に48年ぶりとなる自力での五輪出場を果たした。
▼ AKATSUKI JAPAN(男子)・2023年の戦績
・『FIBAワールドカップ2023』
8月25日(金)vs.ドイツ ●(63-81)
8月27日(日)vs.フィンランド ○(98-88)
8月29日(火)vs.オーストラリア ●(89-109)
8月31日(木)vs.ベネズエラ ○(86-77)
9月2日(土)vs.カーボベルデ ○(80-71)