来季の契約やコンディショニング等を総合的に勘案
日本バスケットボール協会(JBA)は8月25日からフィリピン、インドネシア、日本(沖縄)で開催される「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の男子日本代表候補に選出されていた八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)の欠場が決まったと発表した。
JBAは八村本人と所属している代理人事務所のワッサーマンのエージェントと協議を続けたが、NBAにおける来季の契約、またコンディショニング等の課題を総合的に勘案した上で本人の意向を受け入れ、今夏の日本代表活動への招集を見送ることにしたという。コメントは以下の通り。
・八村塁
「このたびは今年のFIBAワールドカップを欠場する決断をさせていただきました。ワールドカップを楽しみにしていてくれていたファンの皆様にはこのようなご報告になってしまい申し訳ありません。とても難しい判断でしたが、昨シーズンと長いプレーオフ戦を終え、これから初めてのフリーエージェンシーに備えて今後の自分のNBAキャリアを優先し考慮させていただき、このように判断いたしました。また、来シーズンに向けてこの夏はトレーニングに集中し、体のコンディションを整えさせていただきます。関係各所の皆様、JBAの皆様、トム・ホーバスHCには今回僕の決断を理解していただき大変感謝しています。バスケ日本代表チームメートの活躍を祈るとともに、一番のサポーターとして応援させていただきます」
・JBA東野智弥技術委員長
「このたびの八村選手の招集見送りの決断については、自国開催のワールドカップで同世代の最高のプレーヤーたちとの競演が見られないのは残念ですが、この決断により今後八村選手個人のさらなる成長が見込めること、また、日本チームが『チーム一丸』となり、ハングリーさを前面に押し出せるチームで闘うことにつながることを信じ、その楽しみは次のステージであるパリオリンピックまで先送りします。今回は八村選手不在となりますが、我々は戦い抜きます。ホーバスHCは、いつも逆境を退ける力を見せてくれます。私個人としても、またJBAとしても不退転の覚悟持ってホーバスHCを全力でサポートし、世界に立ち向かっていきますので、引き続き、ご声援をよろしくお願いいたします」
・トム・ホーバスヘッドコーチ
「沖縄で開催されるワールドカップを、能力や存在感のある八村選手と一緒に戦えないことは非常に残念です。しかしながら、私たちは現在の代表候補選手に大きな期待を抱いており、ワールドカップにおいてアジア No.1のチームとなってパリオリンピックの出場権を獲得するという目的を達成するために努力を続けていきます。八村選手がNBAで活躍し続け、そして来年のパリオリンピックでは一緒に戦えることを心より願っています」
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