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バスケ男子日本代表トム・ホーバス新HC「八村塁と話したい」、恩塚亨女子HCはパリ五輪金狙う

2021 9/22 14:20SPAIA編集部
トム・ホーバス新ヘッドコーチ,ⒸJBA
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ⒸJBA

海外からオファーも「チャレンジが面白いと思った」

バスケットボール男子日本代表の新ヘッドコーチに就任したトム・ホーバス氏(前女子日本代表HC)と女子日本代表の新ヘッドコーチに就任した恩塚亨氏(現東京医療保健大学女子バスケットボール部HC、前女子日本代表アシスタントコーチ)が22日、オンライン会見に出席した。

ホーバス新HCは米ペンシルベニア州立大学出身の54歳。1990年に来日してトヨタ自動車でプレーし、一時帰米してNBAのアトランタ・ホークスで2試合に出場している。東芝所属だった2000年に引退すると、2010年にJX-ENEOSサンフラワーズのコーチに就任。2011年と2015年から今年まで女子日本代表を指導し、今夏の東京五輪ではヘッドコーチとして史上初の銀メダル獲得に導いた。

ホーバス氏は東京五輪後、海外も含めて様々なオファーが届いたことを認めた上で「男子のチャレンジが面白いと思った」と男子のヘッドコーチに就任した理由を説明。現在は家族とともにアメリカで過ごしているが、「明日から東野さん(東野智弥技術委員長)に(関係者の)電話番号をもらいたい。日本は10月10日くらいに戻りたい。Bリーグ開幕戦はインターネットで観るよ」とはやる気持ちを抑え切れない様子だ。

東京五輪後に続いたテレビ出演などでは、選手と正面から向き合って日本語で厳しい言葉をかける情熱的な指導が話題になった。

「(女子では)選手たちが僕のことを信じて尊敬し、逆に僕も選手たちを信じて尊敬したのが大きい。そこは簡単にはできないから(男子でも)これからリレーションシップを作りたい。塁と雄太ともアメリカで会って話したい」とNBAプレーヤーの八村塁や渡邊雄太も含め、まずは対話しながら信頼関係を構築していく考えを示した。

2023年には日本(沖縄)、フィリピン、インドネシアでワールドカップが開催され、2024年のパリ五輪へと挑戦が続く。3ポイントシュートを増やす必要性など「いろいろポイントがある」と話したホーバス新HC。今度はどんなミラクルを起こすのか、バスケ界のみならず日本中から熱い視線が注がれる。

恩塚新HC「バスケ界のロールモデルになりたい」

一方、女子の恩塚新HCは大分県出身の42歳。2006年に東京医療保健大学女子バスケットボール部創設とともに指導を始め、リオデジャネイロ五輪では女子日本代表のアナリストとして参加し、東京五輪では女子日本代表のアシスタントコーチを務めた。

東京五輪で銀メダルを獲得した以上、パリ五輪での目標は「金メダル」と明確だ。「我々の挑戦を見た方が私も頑張りたいという夢を抱けるようなバスケ界のロールモデルになりたい」と意気込みを口にした。

東京五輪決勝で敗れたアメリカと比較すると「アメリカの選手は選手自身が判断する機会が多い。日本はこれをやっていいのかなと思いながらプレーしてパフォーマンスを落としていた」と指摘。「ロボットのように動くのではなく瞬時に判断する。自分でバスケをしてる感覚を大切にする」と話した。

2022年3月までは東京医療保健大学との兼任となるが、4月からは日本代表に専念する。なお、男子代表のフリオ・ラマス前ヘッドコーチと3x3男女日本代表のトーステン・ロイブル前ディレクターコーチは退任。 トーステン・ロイブル氏の後任は未定となっている。

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