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井端ジャパン初戦先発は巨人・赤星優志 連覇かかる『アジアプロ野球チャンピオンシップ』開幕

2023 11/16 12:30SPAIA編集部
決戦の舞台・東京ドーム,GettyImages
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Ⓒゲッティイメージズ

今季は出遅れも8月24日以降で5勝をマーク

『カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023』が16日に東京ドームで開幕。野球日本代表・侍ジャパンは19時からチャイニーズ・タイペイとの初戦に臨む。

10月にトップチームの監督に就任した井端弘和新監督にとっては、公式戦初采配となる一戦。15日には予告先発投手も発表されており、新指揮官は巨人の24歳右腕・赤星優志に初戦のマウンドを託した。

日大鶴ケ丘高校から日本大を経て、2021年のドラフト3位で巨人に入団した赤星。プロ1年目から開幕ローテーション入りを果たし、途中でリリーフに回る時期もあったが、終盤は先発に戻る形で計31試合に登板。5勝5敗5ホールド、防御率4.04という成績を残している。

飛躍に期待がかかった今季は、4月2日の初登板から5月23日にかけて6戦未勝利の4連敗。苦しい投球が続き、約3カ月間にわたって二軍で調整する日々が続いたものの、復帰戦となった8月24日のヤクルト戦で待望の今季初勝利を掴むと、そこから6戦5勝(1敗)という強烈な巻き返しを見せる。終わってみれば1年目と同じ5勝5敗も、一時は6点台後半だった防御率を3.39まで向上させてシーズンを終えた。

苦しさを乗り越えた成長は、細かなデータにも表れている。投手の責任である被本塁打・与四死球数・奪三振数のみで投手能力を評価するセイバーメトリクスの指標「FIP」を見ると、赤星が記録した2.52は60回以上を投じたチーム内の投手の中でNo.1の好成績となっている。

ちなみに、リーグ全体で見ても、トップの村上頌樹(阪神/2.00)から今永昇太(DeNA/2.37)、東克樹(DeNA/2.49)、髙橋宏斗(中日/2.51)に続く5番目の数字。苦戦した春先を含めての成績であることを考えれば、いかに後半戦の赤星が安定した投球を展開していたかがよく分かる。

初の国際大会となるが、舞台が慣れ親しんだ東京ドームであるというのも心強いポイントだ。新指揮官に初勝利を届けるためにも、チームに勢いをもたらすようなピッチングに期待がかかる。

投手の投球制限はなし

『カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023』は、11月16日(木)から19日(日)までの4日間で行われる。

日本は初戦でチャイニーズ・タイペイと戦った後、17日(金)は韓国と、18日(土)はオーストラリアと対戦。この3試合の結果により、19日(日)の試合が決勝戦になるか、3位決定戦になるかが決まる。

各チームとも24歳以下(1999年1月1日以降生まれ)またはプロ入り3年目以内の選手たちが中心となり、オーバーエイジ枠は29歳以下(1994年1月1日以降生まれ)で3名までというルールでメンバーが構成されている。

今大会はWBSC公認試合で大会使用球もWBSC国際公認球となるが、投手の投球制限はなし。全試合でDH制が採用され、9回を終了して同点の場合は10回から無死一・二塁、継続打順でスタートのタイブレーク制に突入する。コールドゲームは7回以降10点差以上も、決勝戦ではこれを適用しない。

賞金は優勝チームに2000万円、準優勝チームには500万円が贈られる。日本は稲葉ジャパンの初陣となった2017年の第1回大会で優勝を果たしており、大会連覇に挑む。

2017年・第1回大会の結果と表彰選手

【大会結果】
優勝:日本
準優勝:韓国
3位:チャイニーズ・タイペイ

【表彰選手】
<MVP>
外崎修汰(日本)
3試 率.462(13-6) 本1 点4

<ベストナイン>
投:田口麗斗(日本)
捕:韓承澤(韓国)
一:朱育賢(チャイニーズ・タイペイ)
二:朴珉宇(韓国)
三:西川龍馬(日本)
遊:金ハソン(韓国)
外:外崎修汰(日本)
外:松本剛(日本)
外:王柏融(チャイニーズ・タイペイ)
指:近藤健介(日本)

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