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【動画】元阪神・横田慎太郎氏が脳腫瘍を乗り越えて伝えたいこと―SPAIAちゃんねる

2020 2/3 20:29SPAIA編集部
横田慎太郎氏ファンミーティングⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

チャリコ遠藤記者と共演

元阪神の横田慎太郎氏がSPAIAちゃんねるに初登場した。1月25日に大阪・難波で行われたファンミーティング終了後、イベントに同席したスポーツニッポン虎番記者の「チャリコ遠藤」こと遠藤礼記者と、イベントのMCを務めた「SEOLY(セオリー)」こと株式会社New Wing代表取締役の背尾匡徳氏、株式会社グラッドキューブのCEO金島弘樹が4人で座談会。SPAIAちゃんねるの視聴者だけに、秘めたエピソードや現在の胸の内を明かした。

ファンミーティングは2度目の開催だった。当初は1月12日の1度だけの予定だったが、チケットの発売開始から10分もかからずに完売。ツイッターで「チケットを買いたいのに買えなかった」という声が多かったため、急遽2度目の開催が決まった。

横田氏は「2回もさせてもらって嬉しい。たくさんの方に感動をありがとうと言われて感謝の気持ちしかありません」と喜びを語った。



スパイア [SPAIA] ちゃんねる
【横田慎太郎】緊急対談!脳腫瘍を乗り越えてアナタに伝えたいことがある~1/3~


自分を支えた両親への感謝の思い

今さら説明の必要もないだろうが、横田氏は将来を嘱望されたホープだった。鹿児島実からドラフト2位で入団した大型外野手で、プロ3年目の2016年には開幕スタメンをゲット。1軍で38試合に出場して飛躍への足掛かりをつかんだ。

しかし、翌2017年に脳腫瘍が発覚。懸命のリハビリに励んだが、視力が回復せず、2019年限りでユニフォームを脱いだ。

過酷なリハビリに励む横田氏を支えたのは、ケアしてくれた両親への思いだった。「一番感謝しているのは両親。大阪で入院していたので鹿児島から来てくれた。目が見えず、最初は親の顔も分からなかったし、トイレに行くのも母の手を借りていた。すごく不安だったけど、両親の前で野球をしたいという目標だけは見失わずやっていました」と当時の心境を吐露した。

ファンミーティングには同じ脳腫瘍を患ったファンもおり、「何回も助けられたと言われて嬉しかった。目標を持っていれば、絶対に大丈夫ですと言ったら大泣きされました」と振り返る。

今後は講演などを通じて自身の経験を伝えていく。「病気になって苦しかったけど、これを自分の口から苦しんでいる方に伝えたい。助けてもらったので、次は自分がという思いが強いです」と第二の人生へ意欲を新たにしている。



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【横田慎太郎】「僕には夢がある」壮絶な脳腫瘍リハビリを家族と乗り越え次のステージへ~2/3~


苦しんでいる方々に元気と勇気を与えたい

背尾氏によると、ファンミーティングの参加者から「毎年やってほしい」「1年も待てない」などとリクエストがあったという。飾り気のない人柄、ドラマチックな野球人生、身長186センチのスラリとした体躯、これらが合わさり誰をも魅了する。

プロ入り当時から横田氏を取材し、「最も思い入れのある選手の一人」という遠藤記者は「第二の人生も応援したい。記者として近況やいろんな情報を届けたい」と今後も変わらない付き合いを約束した。

最後に横田氏は「これから先は野球から離れるが、たくさんの方を助けられるように、苦しんでいる方々に元気と勇気を与えられるように頑張っていく」とメッセージを送った。タテジマに別れを告げても、横田氏の夢はまだまだ続く。



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