打数÷本塁打=AB/HR
ホームランは「野球の華」と言われる。美しい放物線を描き、スタンドに飛び込む打球にファンは魅了される。そのホームランを1本打つまでにかかる打数をを示すのがセイバーメトリクスの指標「AB/HR」だ。株式会社グラッドキューブのCEO金島弘樹が解説する。
計算式は「打数÷本塁打」と簡単。2019年の12球団トップはDeNAネフタリ・ソトの12.000だった。43本塁打でセ・リーグの本塁打王に輝いたパンチ力で12打数に1本、およそ3試合に1本のホームランを打つ計算だ。特にシーズン終盤の9月は71打数20安打の打率.282、10本塁打、22打点と大爆発し、AB/HRは7.1と驚異的な数字をマーク。チームの2位躍進に貢献した。
2位はパ・リーグ本塁打王の西武・山川穂高で12.186。3位がヤクルト・バレンティンの12.424となっている。
では、パワーに勝るメジャーリーグはどうだろうか。巨人からヤンキースに移籍した松井秀喜の1年目、2003年は38.94。50本塁打、107打点で二冠王に輝いた前年のAB/HR 10.00から大幅に落ちた。
一方、エンゼルスに移籍した大谷翔平の1年目、2018年は16.68。仮に打者に専念していれば40本塁打以上マークしたかも知れない計算になる。
また、2019年に53本塁打でナ・リーグの本塁打王に輝いたメッツのピート・アロンソは11.26、48本塁打でア・リーグのタイトルを獲得したロイヤルズのホルヘ・ソレアは12.27となっている。シーズン終盤に故障のため離脱したエンゼルスのマイク・トラウトは10.44。本塁打は45本でタイトルには届かなったが、AB/HRは本塁打王を上回る驚異的な数字を残した。
スパイア [SPAIA] ちゃんねる
DeNAソト選手のズバ抜けた本塁打率(AB/HR)!MLBと比較すると衝撃データにSPAIA唖然