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オリックスは1・2番の出塁率向上が課題、試合序盤の得点力を上げたい日本ハム【パリーグチーム分析】

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ⒸSPAIA

1・2番の出塁率向上で攻撃面を改善したいオリックス

5年連続Bクラスと低迷が続くオリックス。リーグ最少となる544得点に終わった攻撃面を改善するべく、チームはメジャー通算282本塁打の実績を誇るジョーンズを獲得した。吉田正尚とともに打線の得点源としての期待は大きい。

表1_2019年パ:1・2番打者の出塁率ⒸSPAIA


そんな両者の長打力を得点につなげるためにも、昨季の出塁率.302と振るわなかった1・2番打者のチャンスメークはカギを握る。30盗塁を決めた福田や、54試合の出場ながら出塁率.370をマークしたらの活躍が、チームの上位進出には欠かせない。

防御率リーグ2位の先発陣、シーズン後半が課題

山本が最優秀防御率、山岡が最高勝率のタイトルを獲得するなど、先発陣はリーグ2位の防御率を記録。K-鈴木榊原などの若手が数多く台頭し、西(現阪神)と金子(現日本ハム)が抜けた穴を見事にカバーしてみせた。

表2_2019年オリックス期間別先発防御率ⒸSPAIA


ただ、シーズン後半には成績を大きく落としており、経験不足やコンディション面の不安が数字に表れている。すでにチームの強みといえる先発陣であるが、多くの伸びしろを残しているといえるだろう。若手のさらなる成長次第では、リーグ随一のローテーションを形成できるかもしれない。

ブルペン陣の層が厚く、投手を多用する戦術の日本ハム

昨季の日本ハムは宮西を中心としたブルペン陣の層が厚かったこともあり、メジャーを参考とした先発投手を早いイニングで交代する戦術を多用した。その影響から、シーズンの延べ登板人数は歴代最多を記録。

表3_歴代NPB:シーズン延登板人数ⒸSPAIA


2018年にローテーションの柱を担った上沢マルティネスがともに故障で長期の離脱を強いられた中、シーズン失点数は前年と変わらなかった。細かな継投策は一定の成果があったといえるだろう。栗山監督は今季もこの戦術を続ける意向を示しており、独自の投手運用に注目だ。

試合序盤の得点力アップには、主砲・中田の1打席目がカギ

18年の589得点から昨季は560得点と数字を落とした打撃陣。中でも、試合序盤の得点力は他チームに引き離されており、相手先発投手の攻略に手を焼いたことがうかがえる。

表4_2019年パ:1~3回の得点数ⒸSPAIA


先述の通り、日本ハムは多彩な継投パターンがあるだけに、先行逃げ切りの試合を増やしたいところだろう。そこでキーマンとなるのが主砲の中田だ。昨季は1打席目の打率.189と振るわなかっただけに、今季はより多くの先制パンチを相手にお見舞いしたい。

※文章、表中の数字はすべて2019年シーズン終了時点

企画・監修:データスタジアム、執筆者:片山 信春

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