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首位ソフトバンクは柳田悠岐が復帰、3位争いは3.5差に4チームひしめく大激戦に

2019 8/26 17:45勝田聡
柳田悠岐ⒸYoshihiro KOIKE

ⒸYoshihiro KOIKE

3位楽天から最下位オリックスまで3.5ゲーム差

首位ソフトバンクと2位西武のゲーム差が5から3.5へと縮まった。残り試合数を考えてもソフトバンク優位は動かないが、昨季同様、最後までもつれる展開となりそうだ。

また、2位西武と3位楽天は2.5ゲーム差となっているが、楽天から6位のオリックスまでは3.5ゲーム差しかない大混戦。こちらも3位の楽天が有利なことは間違いないが、最下位オリックスも8月は好調なだけに、どのチームがCSに進出するかは全くわからない状況だ。

ソフトバンク、西武の優勝争いはもちろんだが、楽天、ロッテ、日本ハム、オリックスの4球団もここからは総力戦となりそうだ。

パ・リーグ順位表

ソフトバンクは柳田悠岐と岩嵜翔が戦列復帰

そろそろ逃げ切り態勢に入りたいソフトバンクに頼もしい選手が戻ってきた。それは、開幕早々に左ヒザ裏の肉離れを発症し、戦線離脱していた柳田悠岐である。8月21日に一軍へ登録されると、その日から4試合連続安打。2本の本塁打も記録しておりエンジン全開。打順は2番、5番、4番と固定されていないが、バットで結果は残している。

投手陣では岩嵜翔も復帰した。柳田と同じく8月21日に一軍登録されている。今季初登板となった8月21日のオリックス戦で1点を失ったものの、2試合目は三者凡退で切り抜けた。

故障者が続々と戻ってきたソフトバンクが、ここから逃げ切り態勢に入る。

日本ハムは中田翔が復帰し即4番の仕事

8月に入ってから苦しんでいる日本ハムに主砲・中田翔が戻ってきた。故障でファーム降格となっていたが、8月25日のオリックス戦で一軍に復帰すると、さっそく4番で出場。その試合で天井に打球が吸い込まれる認定二塁打を含む3安打猛打賞、2打点とチームの勝利に貢献している。また、試合出場こそなかったが杉谷拳士も中田と同日に一軍へ復帰した。ユーティリティープレーヤーとしてはもちろん、ムードメーカーとしてチームを盛り上げる。

現在、チームは5位だが3位の楽天とは1ゲーム差。2位の西武までも3.5ゲーム差しかない。キャプテン中田、ムードメーカー杉谷の復帰で追い上げ態勢は整った。

西武は8月23日から行われた楽天との3連戦で2勝1敗の勝ち越し。2位争いから一歩抜け出し、首位ソフトバンクにも3.5ゲーム差に迫っている。そのなかで首位打者争いをしている森友哉が、8月24日の楽天戦で17号本塁打を放った。2年目の2015年に記録した自己最多に並んだ格好だ。球界きっての「打てる捕手」として首位打者、そして20本塁打を目指す。

楽天は不振だったウィーラーを降格し、宋家豪を昇格させ中継ぎに厚みをもたせた。そのウィーラーに代わり、三塁で出場する機会が巡ってきたのがルーキーの渡邊佳明だ。早速8月24日の試合でプロ第1号本塁打を放つなど存在感を発揮している。大学通算0本塁打の男がチームを救うか注目だ。

ロッテは8月23日からのソフトバンク3連戦で3連勝。6年ぶりに同カードの勝ち越しを決めた。3位の楽天までは1ゲーム差となっており、CSの芽はまだまだ残っている。3位に滑り込むことができれば、相性の良さから2010年のような下剋上がありうるかもしれない。

オリックスは8月24日の日本ハム戦に勝利すれば最下位脱出の大一番だったが、ここからまさかの2連敗。最下位脱出とはならなかった。そんな中、二軍で榊原翼が実戦復帰を果たした。1イニングのみの登板だったが、無安打無失点、1奪三振と上々の内容。最下位脱出、そして逆転CSへ向け最後の切り札となるか。

※数字は2019年8月25日終了時点

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