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選手分析「“遅球”を操るサウスポー」~中日 #47 笠原 祥太郎~

ボール,ⒸShutterstock.com
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チェンジアップの特徴はスピード

ストレートとチェンジアップ平均球速差の上位5傑

このチェンジアップの特徴に挙げられるのが、スピードの遅さだ。平均球速114.0キロは、NPBの投手が投げるチェンジアップの中でヤクルト・石川に次いで2番目に遅い数値である。また、ストレートの平均球速と比較すると、その差は24.8 キロとなり、リーグで最も球速差が大きい。

チェンジアップ被打率ランキング
被本塁打0の球種一覧

緩急の効果もあってか、チェンジアップの被打率は.165でリーグトップの数字を誇る。加えて、注目したいのは被本塁打がなかったことだ。

これは推測であるが、笠原のチェンジアップは、その緩さから打者が手前で打たされ、また、ボールに落差があることなど複数の要因がホームランを打たれなかった理由と考えられる。ちなみにルーキーイヤーの昨季も、チェンジアップは37打数4安打で被打率.108、被本塁打0本と優れた数字を残していた。

2年目のシーズン終了後、日米野球に向けた侍ジャパンに招集された笠原。壮行試合のチャイニーズ・タイペイ戦を含めた2試合とも、得意の緩急で相手打線を翻ろうしながら、計6回2/3を無失点に抑える上々の代表デビューを飾った。来季はぜひ、“遅球”を操るサウスポーの投球に注目していただきたい。

※文章、表中の数字はすべて2018年シーズン終了時点


企画・監修:データスタジアム、執筆者:植松 大樹

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