魔球チェンジアップで日本シリーズ好投!DeNA驚異のルーキー・濱口遥大|【SPAIA】スパイア

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魔球チェンジアップで日本シリーズ好投!DeNA驚異のルーキー・濱口遥大


ルーキーながら日本シリーズで堂々たるピッチング

今シーズン、ルーキーが日本シリーズの大舞台で躍動した。DeNAベイスターズの濱口遥大だ。日本シリーズの第4戦、ここまで3連敗と後のない状態から登板した濱口は、8回途中までホークス打線をノーヒットに抑える快投を見せ、チームの連敗ストップ、初勝利に大きく貢献した。
新人とは思えない、堂々たるピッチングだった。結局日本一は逃してしまったものの、彼のピッチングは間違いなくチームに大きな流れをもたらした。全国の野球ファンの心に彼の名前が刻まれたことだろう。

2016年ドラフト1位!開幕からローテーションに抜擢される

神奈川大学からドラフト1位で入団となった濱口。1年目から先発ローテーションに定着し、初登板となった4月2日のヤクルト戦では勝ち負けつかずの内容だったものの、続く9日の中日戦では7回途中までを1失点(自責0)。
打線も梶谷隆幸のツーランで濱口を援護し、プロ初勝利を挙げた。

交流戦に入ると、さらに堂々としたピッチングを見せる。3試合に登板して、19回1/3で失点はわずかに2、防御率は12球団2位となる0.93をマークした。奪三振も21を記録。
パリーグのチームは相性が良いのだろうか。結局前半戦だけで6勝を上げ、監督推薦でオールスターにも選出された(なお左肩の違和感で辞退している)。

ここぞの場面でチームを救うピッチング!ハートの強いサウスポー

後半戦もチームに勢いをもたらすピッチングを見せる。特に圧巻だったのは、9月3日の巨人戦だ。8月終わりから3連敗してしまい、4位巨人とのゲーム差は0.5、そんな状況で迎えた直接対決であったが、濱口はこの試合で5回まで巨人をノーヒットに抑える快投を見せたのだ。
6回に小林誠司にヒットを打たれるものの、その後も8回までを無失点に抑え、この試合の勝利に大きく貢献している。
もしこの試合に敗退してしまうと、巨人が3位に上がり、ベイスターズもそのままクライマックスシリーズに出場はできていなかった可能性は高い。そんな大事な試合での見事なピッチングであった。

シーズン最終戦となった10月4日の中日戦、7回1失点の好投で10勝目マーク。新人左腕としては、1958年の鈴木隆以来59年ぶりの快挙を成し遂げる。
そしてクライマックスシリーズでは、カープとのファイナルステージ第2戦に登板し、7回2失点で勝利投手に。1戦目が雨天コールド負けという重い雰囲気の中での試合であったが、またもチームに流れを呼び込んだ。
第5戦でも中継ぎとして登板して2回無失点。実は日本シリーズ以前から流れを大きく変えるピッチングを見せていたのだ。本当にハートの強い選手である。

魔球と称されるチェンジアップが武器

濱口のピッチングを支えたのは、やはりチェンジアップである。コントロールが良いタイプではないが、球威の直球と落差と緩急のあるチェンジアップを武器に抑えていく。
日本シリーズでは、このチェンジアップでホークス打線をきりきり舞いにさせていた。

濱口のチェンジアップは「消える」だ。なかなかボールが来ないと思ったら、いきなり手元からボールが消える。
チェンジアップを警戒して、上手くタメを作って対応したと思っても、バットは空を切ってしまうのだ。プロの選手でも、そう簡単には打てない。

濱口自身はこのボールを投げる際、「落とす」ことに意識をおいているという。中指以外の4本の指を縫い目にかけ、手首をロックし、軽くバックスピンをかけながら投げる。
すると大きな落差が生まれるのだという。ストレートとの球速差は25~30km/hほど、これほどの緩急に加えてボールが消えるのだから「魔球」と称されるのも納得だ。

力強いストレートにフォークボールも持っている

もちろんチェンジアップが良いだけではない、ストレートが良いからこそチェンジアップが生きる。173cmとやや小柄ながら、最速は150km/hを計測。
非常に球威のあるストレートを投げ込んでいる。濱口自身もストレートにはこだわりを持っており、この球のキレが調子のバロメーターにもなっているようだ。
ピッチングの半分以上を、この球が占めている。

加えて、130km/h前後のフォークボールも精度が高い。割合でいえばストレートやチェンジアップよりも遥かに少ないが、このボールでも数多くの三振を奪っている。
ストレートと同じ軌道から、スッと落ちる。おなじ落差のあるボールでも、チェンジアップとはまた別の見せ方が出来るボールだ。他にはスライダーやカーブなども投げており、多彩な球種も彼の魅力である。

バッテリーを組んだ高城も光る

今シーズンバッテリーを組んだ高城俊人も、濱口の良さをうまく引き出していた。高城は濱口と組むとき、ミットはコーナーに構えなず、真ん中付近にアバウトに構えている。
上述したように、濱口はコントロールの良いタイプではなく、今シーズンの四球数69個、暴投数9個はいずれもリーグトップだ。大学時代も、四球から自滅してしまうことが多く、投げてみなければわからないという評価であった。

だが高城がアバウトに構えるようになってからは、濱口も楽に投げられているのか、本来の球威と緩急がさらに生かされているように思う。高城がワンバウンドをきっちりと止めているのも大きい。
高城の今シーズンのパスボールは堂々の0個。チェンジアップにフォークと、落ちる球が武器ゆえにどうしてもワンバウンドが多いが、しっかりと止めてくれていた。

日本シリーズで見せた2人のコンビネーション

日本シリーズでも、濱口高城のコンビがチームを救った。立ち上がり、濱口は力みもあったのか、チェンジアップでストライクが取れていなかった。
だが相手の1番・柳田悠岐は絶対に出してはいけない存在だ。ここで高城はチェンジアップを一度諦め、スライダーとフォークに切り替える。この2つでうまくカントを整えると、最後は外のストレートでセカンドゴロ。
するとここから勢いがつき始めたのか、気がつけば8回途中までノーヒットと100点満点以上のピッチングを見せた。さらに高城はバッティングでもホームラン1本を含む3安打3打点。
キャリア6年で1本塁打だったが、ここにきて「強肩強打のすごいやつ」が目覚めた試合でもあった。

非常に高いポテンシャルをもった濱口と、それをうまく引き出した高城。この2人のコンビネーションで、勝ちを重ねてきた。
特にチームが追い込まれている状況で行われた試合では、本当に神がかったピッチングを見せてくれた。来シーズン以降も、チームを救うピッチングに期待していきたい。


《関連データ》横浜DeNAベイスターズ 投手データ


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