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新天地で才能開花!?トレードで大田泰示はどう変化した


未完の大器が新天地で才能開花!?

2017年シーズン、何度この男の名前を聞いたことだろう。大田泰示は、2016年シーズンオフに読売ジャイアンツからトレードで北海道日本ハムファイターズへ移籍してきた選手だ。恵まれた身体応力を持ち合わせていたため、巨人時代は毎年のように期待されていたものの、なかなかその才能が花開くことがなくずっと巨人ファンをヤキモキさせていたのだ。野球に対しては真摯に打ち込んでおり、どこか愛嬌があったのでファンからの人気は高かったが、プレーでファンを沸かせる機会はあまり多くなかった。

広島県出身ながら、原辰徳さんにスイングを褒められたことで、同氏の母校である東海大相模へと進学。1年生の秋から原さんの現役時代と同じ「4番サード」のレギュラーを獲得し、田中広輔選手(広島東洋カープ)と三遊間を組みながら、後に巨人でもチームメイトとなる菅野智之選手の後ろを守っていた。そして高校通算65本塁打の実績を引き下げてドラフト1位で巨人へと入団。背番号は松井秀喜さんが着けていた55を与えられ、大きな期待を寄せられていた。

誰もが認める身体能力を持ちながらも結果が出せなかった巨人時代

プロに入ってからニ軍では毎年のようにタイトル争いに関わるものの、一軍投手には全く対応できず、三振の山が積み上げられるばかりであった。2012年にはプロ初ホームランを放ち、さらにその翌日には2号を放つなどパワーに関しては誰もが認めていた。外野手にコンバートされてからは守備もある程度計算できるようになり、一軍にいる期間も長くなった。それでもレギュラーとして活躍した時期はほとんどない。巨人在籍中の8年間で、225試合に出場し、通算打率は.229、放ったヒットはちょうど100本、ホームランは9本、そして三振は139個。未完の大器のまま、日本ハムへとトレードされた。

このトレードのニュースが入ってきたとき、衝撃を受けたという方も少なくはないだろう。巨人からは大田選手と若手左腕の公文克彦選手、そして北海道日本ハムファイターズからは吉川光夫選手と、右の若手外野手の石川慎吾選手のトレードされた。吉川選手といえば、2012年には14勝5敗 防御率1.71の成績でMVPを獲得したこともある選手だ。近年はなかなか結果が出せていなかったとはいえ、それほどの実績を持った選手がまさかのトレードで移籍するということを受け、ファンの間では大きな衝撃が走った。

試合を決める1発!持ち前の長打力を存分に発揮

日本ハムへ移籍して以降は、彼の持ち味がいかんなく発揮されている。日本ハムでは陽岱鋼選手がFAで巨人へと移籍しており、手薄になった右の外野手の補強として、大田選手を獲得した。だがそれ以上に、栗山監督が大田選手の素材にべた惚れしており、ぜひこの手で育てたいという思いがあったようだ。

日本ハムでは、同じく右の外野手である岡大海選手らとの競争となった。それでも、キャンプの練習試合やオープン戦では好調を維持。持ち前の長打力をしっかりと発揮していた。しかし3月頭に左腹斜筋を痛めてしまい、開幕絶望と判明。チームも開幕から沈んでいたがなんとか4月中旬に復帰を果たし、4月23日の西武戦で移籍後初ヒットを放った。そしてこれ以降、印象的な活躍が続く。

シーズン前半で巨人時代の通算本塁打越え

さらに4月29日の楽天戦で移籍後初ホームラン、5月3日のロッテ戦ではサヨナラタイムリーを放つ。このヒットは、大田選手にとってもプロ9年目にして初のサヨナラ打であった。5月12日にはまたもロッテ戦で1試合2本塁打を記録。かつての本拠地である東京ドームで、躍動する姿を見せる。

交流戦に入ってからも好調を維持し、特に巨人との3連戦では大活躍だった。6月9日の第1戦ではマルチヒットを放つと、翌10日の第2戦では先頭打者ホームランを含む3安打猛打賞、さらに12日の第3戦でも2試合連続となるホームランを放ち、両チームのファンを大いに沸かせた。そして7月2日のロッテ戦で、第10号となるホームランを放ち、初のシーズン2桁本塁打も達成。巨人ではプロ8年記録したホームラン数を、たった3ヶ月で越えてしまったのだ。

身体能力を生かした守備でもチームに貢献

守備面でも大きく貢献している。結局、陽岱鋼選手が抜けたセンターは、レフトの西川遥輝選手がコンバートされたことによって埋まってしまった。もともと俊足と強肩を行かした外野守備には定評があった大田選手は、主にレフトで出場。これだけの能力を持った選手がレフトを守れば、ヒットゾーンはグッと狭くなる。

特に大田選手の守備が光ったのは、5月31日、そして6月1日に行われたベイスターズ戦だ。まず31日の第1戦では、1点リードの5回表、2死二塁のピンチの場面で飛び出した。倉本寿彦選手のレフトの前にポトリと落ちるヒット、これを大田選手がすかさず捕球し、矢のようなバックホームを見せる。鋭い送球はワンバウンドでキャッチャーミットに収まり、見事にランナーをアウトにした。もしこれが失点になってしまっていれば、この日先発していた斎藤佑樹選手の623日ぶりの勝利も生まれなかっただろう。

さらに翌1日の試合では、3回表に桑原将志選手の放った大飛球を、見事にランニングジャンプキャッチ。ノーアウトだったため、これが抜けてしまうと無死2塁のピンチになってしまうところであったが、その芽を摘み取る見事なプレーであった。

北海道でノビノビとプレーできるのが大きい

7月6日の西武戦で足を痛めてしまったものの、ここまでの成績は上々だろう。前半戦終了時点での成績は、59試合 打率.263 10本塁打 25打点。長打率も.452と高い数字を残しており、彼のポテンシャル通りの活躍をし、三振も少なくなった。三振を恐れずにフルスイングした結果、三振数が少なくなるのだから、野球というスポーツはわからない。

ただ併殺打は11個記録しており、まだまだ粗さは残っている。しかしそういった結果を恐れず、しっかりとバットを振っているからこそ、この数字が残っているのだろう。大田選手の良さも悪さもすべて受け入れ、のびのびとプレーさせてくれる栗山監督の方針や、選手たち同士仲が良い日本ハムの雰囲気、いろいろなものがかみ合ったからこそ、今の大田選手があるのではないだろうか。これからもファンを沸かせるようなプレーに期待していきたい。


《関連データ》北海道日本ハムファイターズ 野手データ


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