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あのフォームはどこから生まれたのか?小川泰弘のピッチングの秘密

2017 9/13 14:03Mimu
野球,グローブ,ボール
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小川泰弘のフォームはあのメジャーの名投手にそっくり!?

ヤクルトのエースといえば、小川泰弘選手だ。ノーラン・ライアン氏を彷彿とさせるような足を高く上げるフォームから、力のあるストレートをバンバン投げ込んでいる。その独特なフォームはプロ入り後すぐに話題となり、「和製ライアン」との異名もつけられた。

そのフォームで、まず目が行くのはその高く上げられた左足だ。アゴにつくのではないかと思うくらいに足を高く上げ、そのまま全体重を左足に乗せて踏み込んでいく。171cmと小柄な身長ながら、威力のある直球をずばずばと投げ込んでいくのが小川選手のスタイルだ。

しかし、あのフォームは素人目に見てもあまり投げやすいようには見えない。一体あのフォームにはどのような利点があるのだろうか。また、どのような経緯でそこにたどり着いたのかも気になるところ。今回は、そのフォームの誕生秘話に迫っていこう。

大学3年時にフォーム改造に着手

小川選手の特徴的なフォームは、大学3年生の秋から取り入れられた。それまでの小川選手のフォームは、腕を真上から縦に振り下ろす点は今と同じだが、上半身を軽くひねるトルネード気味のフォームで、足はそれほど高く上げてはいなかった。今と比べると、いたって普通のフォームだったのだ。

しかし大学3年生のリーグ戦で敗退し、全国大会への出場権を逃した後「何か変えないといけない」と感じ、いろいろと模索していたようだ。そんな中、ノーラン・ライアン氏の著書「ピッチャーズ・バイブル」を読んだ小川選手は、すぐに「これだ!」と思いフォーム改造に着手していった。そこからは本だけでなく、ネット動画などを見ながら、徐々にフォームを完成させたという。

このフォームでは、より左足に体重が乗るようになり、ストレートの威力が大幅に増した。さらに深く沈み込むために、より腕が真上から振り下ろされるようになり、ボールの角度もより鋭くなる。以前のやや上体をひねるフォームが横回転だとしたら、今のフォームは縦回転のようなイメージだ。そして、このフォーム改造以降、成績が大幅に向上していった。

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