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セ・リーグ球団別週間MVP DeNA筒香嘉智が12球団トップ!ヤクルト・オスナも上昇

2025 6/10 06:30SPAIA編集部
セ・リーグ週間MVP野手インフォグラフィック,ⒸSPAIA
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打率.421、wRAA7.2の筒香

プロ野球セ・パ交流戦が始まり、セ・リーグ各チームは8日に全試合で勝利するなど21勝14敗と好スタートを切った。阪神は貯金14まで増やし、2位DeNAに3.5差をつけて首位を快走。3位・広島と4位・巨人はともに貯金3、ゲーム差なしで激しく争っている。

SPAIAでは6月3日から8日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

セ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


12球団トップのwRAA7.2をマークしたのがDeNA筒香嘉智だ。交流戦開幕の3日に一軍昇格し、全6試合に先発出場。7日の日本ハム戦で山崎福也から2号ソロ、翌8日も金村尚真から3号ソロを放つなど19打数8安打の打率.421、2本塁打と好成績を残している。

アメリカから帰国し、DeNAに復帰した昨季は打率.188にとどまり、今季もシーズン序盤は苦しんだが、ようやく本来の実力を発揮できる状態を取り戻しつつある。4勝2敗と勝ち越して上昇ムードのチームに今後も貢献してくれそうだ。

阪神・森下翔太は2試合連発、広島・矢野雅哉は攻守で貢献

3勝3敗だったヤクルトでは、オスナが調子を上げてきた。全6試合で安打を放ち、21打数10安打の打率.476、1本塁打でwRAA4.9。村上宗隆不在の中、来日5年目の実績ある助っ人の復調は頼もしい限りだ。

5勝1敗と好調の阪神では、森下翔太が復活気配。5月は打率.235と調子を落としていたが、先週は21打数6安打の打率.286をマークし、7日、8日のオリックス戦で2試合連続本塁打を放つなどwRAA3.4をマークした。4番・佐藤輝明もwRAA3.0を記録しており、主軸2人で打線を牽引している。

西武に3連勝した広島では、矢野雅哉が17打数7安打の打率.412、1本塁打をマーク。wRAAはチームトップの2.6だった。ショートを守りながら攻守で貢献している。

中日ボスラー、巨人・丸佳浩も存在感

ロッテに3連勝した中日では、ジェイソン・ボスラーがチームトップのwRAA2.4。8日のロッテ戦では3号ソロを含む2安打を放つなど、22打数7安打の打率.318、1本塁打をマークした。4番で起用される日もあり、ベンチの期待に応えている。

2勝3敗とセ・リーグで唯一負け越した巨人では、5月27日にようやく一軍登録された丸佳浩が気を吐いている。7日の楽天戦で1号ソロを放つなど11打数3安打でwRAA1.5。岡本和真が離脱し、打線が元気のない中で、遅れてきたベテランのバットに期待がかかる。

毎年のように交流戦で順位が大きく変動するが、今年はセ・リーグに追い風が吹いているのだろうか。週間MVPの選手たちの活躍に注目だ。

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