森下翔太は打率&安打数、佐藤輝明は本塁打&打点、近本光司は盗塁でリーグトップ
ゴールデンウィークが終わり、プロ野球はここから交流戦までが最初の山場だろう。毎年、交流戦で上昇するチームや下降するチームが出てくるが、裏を返せばそれまでにどれだけ貯金を作れるかが重要になる。
セ・リーグ首位に立つ阪神は、リーグトップのチーム防御率2.34と自慢の投手陣が機能している上、今季は打線も好調。昨季はチーム打率.242、67本塁打、41盗塁がいずれもリーグ5位だったが、今季は打率.249、21本塁打がリーグ2位、27盗塁はリーグ1位となっている。
それもそのはず、森下翔太は打率.333、47安打、佐藤輝明は11本塁打、33打点、近本光司は7盗塁でいずれもリーグトップ。中野拓夢も出塁率.389でリーグ2位(1位は.395のヤクルト・サンタナ)につけており、タイトルではないもののリーグ最多の11犠打を記録するなど主力打者が各部門で軒並みリーグ上位にいるのだ。
こうなると、チームの優勝はもちろん、個人タイトルへの期待も膨らむ。1950年の2リーグ分立以降、阪神勢が野手2部門以上でタイトルを獲得したシーズンは以下の通りとなっている。
1954 渡辺博之(打点)91、吉田義男(盗塁)51
1960 藤本勝巳(本塁打)22・(打点)76
1981 藤田平(打率).358、掛布雅之(出塁数)243
1982 掛布雅之(本塁打)35・(打点)95・(出塁数)232
1985 バース(打率).350・(本塁打)54・(打点)134・(出塁率).428
1986 バース(打率).389・(本塁打)47・(打点)108・(出塁率).481
1993 オマリー(打率).329・(出塁率).427
2003 今岡誠(打率).340、赤星憲広(盗塁)61
2004 金本知憲(打点)113、赤星憲広(盗塁)64
2005 今岡誠(打点)147、赤星憲広(盗塁)60
2011 新井貴浩(打点)93、マートン(安打)180、鳥谷敬(出塁率).395
2014 マートン(打率).338、ゴメス(打点)109
2021 近本光司(安打)178、中野拓夢(盗塁)30
2023 中野拓夢(安打)164、近本光司(盗塁)28、大山悠輔(出塁率).403
※最高出塁率は1984年まで最多出塁数