チーム3人目の“石川”
ロッテは11日、ソフトバンクからFA宣言していた石川柊太の入団が決まったことを発表した。
石川は総合工科高から創価大を経て、2013年の育成ドラフト1位でソフトバンクに入団。2017年に一軍デビューを果たし、いきなり34試合に登板(先発12)して8勝(3敗)を挙げると、翌年には42試合の登板(先発16)で13勝6敗6ホールドと持ち場を問わない活躍で一軍に定着した。
新型コロナウイルスの影響で短縮シーズンとなった2020年は18試合の登板(先発17)で11勝3敗、防御率2.42の活躍を見せて千賀滉大、涌井秀章と最多勝を分け合い、最高勝率のタイトルも獲得。以降は苦しむシーズンもあったが、今季は15試合の登板(先発10)で7勝2敗、防御率2.56で4年ぶりの個人勝ち越し。チームの優勝に貢献している。
一軍デビューからの8年で通算56勝を挙げ、昨年8月にはノーヒットノーランを達成するなど印象的な活躍も多い右腕。プロ11年目の戦いを終えたオフに国内FA権の行使を決断し、複数球団による争奪戦となったなか、ロッテへの移籍を決断した。
石川は球団を通じて「リーグ優勝、日本一を達成し、吉井監督を胴上げし、ファンの皆様に喜んでいただけるピッチングをする覚悟と勇気を持って戦っていきます」とコメント。
チームを率いる吉井理人監督は「前から凄いピッチャーと思いながら、みていました。マリーンズのローテーションの柱の一人として、大いに期待をしています」と喜びを語った。
新天地での背番号は未定。ロッテには石川歩と石川慎吾が在籍しており、現時点でチーム3人目の「石川」姓となる。特に石川慎吾とは「S.ISHIKAWA」までかぶるだけに、背番号だけでなく背ネームも注目を集めそうだ。
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