力強いスイングで2本塁打
オリックスの内藤鵬内野手(20)が台湾でアピールを続けている。台中インターコンチネンタル野球場などで行われている2024アジアウインターベースボールリーグに、NPB WHITE(白)の一員として参加しており、自慢のパワーをいかんなく発揮している。
アジアウインターベースボールリーグはNPBの若手が2チームに分かれて参加しており、台湾プロ選抜の2チーム、JABA選抜(社会人野球選抜)の計5チームで優勝を争う。
内藤は11月28日のNPB RED(紅)戦で津田淳哉(阪神)から左中間へ2ランを放つと、12月2日のJABA選抜戦でも遠藤慎也(日本新薬)からバックスクリーンへ特大のソロ本塁打。身長180センチ、体重103キロの巨体を活かして力強いスイングを見せている。
下山真二スカウト絶賛の逸材「おかわり君みたいになるかも」
内藤は日本航空石川高時代に通算53本塁打を放ち、2022年ドラフト2位でオリックスに入団。1年目は二軍で28試合に出場して打率.198、2本塁打、2年目の2024年も二軍で49試合に出場して打率.176、2本塁打とまだまだ粗削りではあるが、今季は一軍でも7試合に出場してプロ初安打も記録した。
ふてぶてしい面構えからは20歳とは思えない風格すら漂うが、スイングは決して力任せではない。逆方向にも長打を打てる柔軟性を持ち合わせており、ドラフト指名した際は下山真二スカウトが「2位で獲れると思わなかった。おかわり君みたいになるかも」と西武の中村剛也を持ち出して絶賛した逸材だ。
オープンスタンスの構えはDeNAの牧秀悟にも似ており、スケールの大きさは疑いようがない。課題も多いとはいえ、小さくまとまらず大きく育ってほしいと誰もが願うスラッガー。3年目の2025年は“内藤砲”が炸裂するかもしれない。
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