1位で各ポジションの選手をバランスよく獲得
今年は10月24日に開催されるプロ野球ドラフト会議。本番まであと2日に迫り、各球団の編成担当は当日に向けて候補選手の最終確認、絞り込みに追われていることだろう。
本記事ではそのドラフトに向けてSPAIAに掲載している「ドラフト歴代指名選手一覧」を使用し、球団ごとにどのような指名傾向があるのか、過去のドラフトから探ってみたい。今回はロッテ編。
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はじめに、全体の指名傾向を見ていく。2004年以降、ロッテは合計163人(育成含む)の選手を指名しており、そのうち投手が98人で全体の約60%と、投手の割合が高い。高校生、大学生、社会人(独立リーグ含む)の割合はそれぞれ約39%、28%、33%と、高校生が約4割を占め、大学生がやや少なめの傾向にある。
2004年以降の各分類別指名人数
次に、より具体的に近年の傾向を探るため、2013年以降の過去10年間において、上位指名(3位以上)を中心にどのような傾向があるのか見ていく。
まずは1位指名について。ロッテは2014年からの10年間で8度競合と、強気な指名が目立つ。昨年はENEOSの度会隆輝外野手に最初入札したが、3球団競合の末、「当たり」を引くことはできず。その後も亜細亜大・草加勝投手、東洋大・細野晴希投手の抽選にも敗れ、明治大・上田希由翔内野手を獲得した。
近10年における抽選の「くじ運」は、2018年に3球団競合の藤原恭大、2019年に4球団競合の佐々木朗希を引き当てるなど3勝5敗(再抽選以降も含めると6勝7敗)とまずまず。昨年はまさかの抽選3連敗となったが、それまでの3度の再抽選はいずれも当たりくじを引いていた。
過去10年のドラフト1位指名
ポジション別でみると、投手と内野手が4人で最多。その他に捕手1人、外野手1人と、野手の指名が多くなっている。また、高校生と大学生が5人ずつで将来性と即戦力性を両立するなど、1位指名ではタイプの違う選手をバランスよく獲得しているようだ。