新人王ほぼ当確の武内夏暉が有終の美なるか
西武のドラフト1位ルーキー・武内夏暉が30日の日本ハム戦(ベルーナドーム)で今期最終登板に臨む。
開幕から先発ローテーションの一角を務めた左腕は、ここまで20試合に先発して9勝6敗、防御率2.29、QS(6回以上自責点3以下)も15度マーク。2ケタ勝利に王手をかけており、規定投球回到達にもあと5.2イニングに迫っている。
前回登板した23日の日本ハム戦(ベルーナドーム)では、6回116球を投げて7安打3失点と粘りの投球で、相手先発の山﨑福也に投げ勝った。中6日での再戦にも勝利し、2007年の岸孝之(現楽天)以来となる球団17年ぶりの新人での2ケタ勝利なるか注目だ。
日本ハム戦はここまで5試合に登板して2勝1敗、防御率3.23の成績。打者別では水谷瞬に15打数9安打、清宮幸太郎に10打数5安打1本塁打と打ち込まれているだけに、今日の登板でも要警戒だ。
6月にNPB感染症特例による抹消はあったものの、ケガなくルーキーイヤーを駆け抜けてきた武内。新人王もほぼ手中に収めている中、今季ラスト登板で規定投球回&2桁勝利をW達成し、有終の美を飾ることができるか。
自身初の規定投球回到達間近の山﨑福也
一方、日本ハムの先発は山﨑福也。今季はここまで23試合に先発して2年連続となる2ケタ10勝(5敗)を挙げ、防御率3.09をマーク。QSも15度記録するなど、安定感のある投球を見せている。
前回登板した23日の西武戦では、同点で迎えた6回に佐藤龍世と野村大樹に2者連続本塁打を浴び、降板。5.0回77球7安打5失点の内容で、西武戦今季初黒星を喫した。今日は中6日でそのリベンジを期す。
西武戦には今季4試合に登板し、2勝1敗、3QS、防御率2.45と好相性。被打率も.236に抑えているが、源田壮亮には13打数5安打と打たれているだけに気を付けたい。
昨オフにオリックスからFAで加入した左腕は、新天地でも持ち味を発揮し自身2度目の2ケタ勝利をマーク。昨季の最下位から2位へ躍進したチームの立役者の1人となった。あと0.1イニングに迫る自身初の規定投球回も達成し、CSへ弾みをつける登板としたい。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【パ・リーグ】
楽天・早川隆久-ロッテ・種市篤輝(楽天モバイル)
ソフトバンク・L.モイネロ-オリックス・山下舜平大(みずほPayPay)
【セ・リーグ】
阪神・青柳晃洋-DeNA・吉野光樹(甲子園)
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