レイエスがパ・リーグトップのwRAA4.8
先週のパ・リーグは首位ソフトバンクが1勝4敗と負け越し、楽天と日本ハムが4勝1敗と星を伸ばした。西武は8連敗で借金32と泥沼から抜け出せない。
SPAIAでは7月9日から14日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。
パ・リーグトップはwRAA4.8をマークした日本ハムのレイエスだった。13打数7安打の打率.538、2本塁打。13日のソフトバンク戦で6号ソロ、翌14日も7号ソロとパワーで首位チームを粉砕した。
オールスターファン投票では日本ハムから9人も選出されたが、レイエスは入っていない。怪力自慢の助っ人が「俺を忘れるな」と言わんばかりに調子を上げている。
ロッテ小川龍成、オリックス大里昂生は猛アピール
楽天は小郷裕哉がチームトップのwRAA4.4をマークした。21打数9安打の打率.429、1本塁打、6打点。13日の西武戦で猛打賞、翌14日も6号2ランを含む2安打3打点を挙げ、1番打者として打線を引っ張っている。
2位ロッテは小川龍成がwRAA3.3でチームトップだった。前橋育英高から国学院大を経てドラフト3位で入団4年目。先週は13打数8安打の打率.615、7月は月間打率.591と絶好調だ。
オリックスは7月2日に一軍昇格したばかりの大里昂生が猛アピール。13日のロッテ戦で2安打、翌14日は3安打猛打賞の活躍でwRAA3.0をマークした。なかなか固定できない1番としてハマれば面白い存在になりそうだ。
ソフトバンク正木智也も上昇、西武は待たれる若手台頭
首位ソフトバンクは慶応大から入団3年目の正木智也が15打数6安打で、チームトップのwRAA2.9をマークした。二軍では打率.317、6本塁打と結果を残しており、一軍定着に向けてさらなるアピールが期待される。
8連敗中の西武は栗山巧がチームトップだったが、7打数2安打2四球でwRAA1.1と物足りない成績。チームを活気づける若手の台頭が待たれる。
ここに来てソフトバンクがやや失速。オールスターまでの1週間で他球団はできる限り差を縮めておきたい。前半戦残り6試合は週間MVPに輝いた好調選手に注目だ。
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