2年連続12勝も昨季はタイトルなし
プロ野球2024年シーズンの開幕から早1週間。今季2度目の金曜日がやってきた。ローテーションも一巡し、ソフトバンク以外の11球団は開幕投手が2度目のマウンドに向かう。
そんな5日の注目カードは、東京ドームで行われる巨人-DeNAの一戦。予告先発は巨人が戸郷翔征、DeNAは東克樹と発表された。
プロ6年目の戸郷は今季はじめて開幕投手の大役を務め、昨年の日本一王者・阪神を相手に6回無失点の好投。初の開幕戦勝利を掴んだ。
2020年から2年連続で9勝を挙げ、直近2年は12勝→12勝。安定した投球でローテーションの柱となり、名実ともに巨人の新たなエースとして定着した。
迎える今季はチームを4年ぶりの優勝に導くことを最大の目標に挙げながら、沢村賞やMVPといった個人表彰への意欲も口にしている。
2022年に自身初の個人タイトルとなる最多奪三振を獲得したものの、昨季はノータイトルで終わった。最大の障壁となったのが、他でもない東である。
最多勝と最高勝率の二冠に輝いたライバルに対し、戸郷はその2部門でともに2位。逆に言えば、東との直接対決を制することができれば、そのままタイトルにも近づくことができる。
まずは今季の初対決で、東よりも長くマウンドを守り抜くことができるか。意地と意地がぶつかり合う投げ合いに期待したい。