きっかけは佐藤龍世の一言「レフト側だったら右打者でも…」
昨年、西武の本拠地・ベルーナドームのライトスタンド上部に設置された、「ここに当たれば¥100,000,000」というひと際目立つ看板広告。設置したのは東京都立川市に本社を構え、主に不動産事業を展開する立飛ホールディングス。この看板広告が、2024シーズンは、ライト側からレフト側に移設される。
選手の守備位置がコンバートされることはよくある話だが、今回は看板位置がコンバートとなった。
昨シーズンに引き続き、2024シーズンにベルーナドームで開催される一軍公式戦において、この看板にホームランボールが当たれば、チームを問わず当てた選手に1億円を贈呈する。
移設の経緯はさかのぼること昨年暮れの11月27日。球団のスポンサー企業を集めて開催された「埼玉西武ライオンズ 感謝の集い」でのこと。この会合はスポンサー企業と西武の監督・選手が円卓で食事を楽しみながら懇親を図るものだが、立飛ホールディングスと同席したのは、佐藤龍世。円卓では看板広告の話題にもなり、「レフト側だったら右打者でも狙えるんですけどね」と佐藤龍が発した一言がきっかけで、今シーズンから移設の運びとなった。
果たして、2024シーズンのベルーナドームで開催される一軍公式戦で、見事に看板直撃弾を放つ選手は現れるのか?その最有力と目されるのが、春季キャンプ、練習試合、オープン戦と快打を放ち続けている、メジャー通算114本塁打の大砲、ヘスス・アギラーだ。球団広報からアギラーにこの話をすると、賞金額の大きさに目を丸くし、隣にいたフランチ―・コルデロとハイタッチ!まるで達成したかのような喜びの表情を見せた。
「もし当てることができたらチームのみんなで豪華なディナーに行きたいね!打席に入ってから、呼吸や投手との間合い、スイングなど、すべてのことがうまく嚙み合ったときに当てることができると思うし。打席から見た感じでは絶対に無理という風には思わないね。まぁ、やってみないとわからないけど、自信は70%くらいかな(笑)。」とアギラーは強気のコメント。
「距離と角度が問題だよね。もちろん狙いたいし、たくさん挑戦できるように、コンディションを整えて、多くの打席に立てるように調整していくよ!」と意気込んだ。ベルーナドームでのアギラーの打棒から目が離せない!
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