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巨人は22日、前パドレスのルーグネッド・オドーア外野手（29）の獲得を発表した。背番号は「23」。
オドーアは、昨季MLBで59試合に出場し、打率.203、4本塁打、18打点。メジャー通算では1154試合で930安打、178本塁打、568打点、70盗塁、打率.230をマークしている左打ちのスラッガーだ。シーズン30発以上も2016、17、19年と3度記録しており、巨人打線の破壊力アップが期待される。
オドーアは球団公式HPで「読売ジャイアンツの一員になることができてとても興奮しています。素晴らしい機会をいただいて光栄に思います。新しいチームメイトと優勝目指してプレーすることを今から楽しみにしています」とコメントしている。
新外国人選手の獲得が決まると必ず紹介されるのがメジャー通算成績。オドーアも通算178発の実績が、期待をより高めている。
これまでも多くの輝かしい実績を持つ助っ人長距離砲が来日した。主な選手の日米通算成績を紹介しよう。
ラリー・ドビーはインディアンスやホワイトソックスなどでプレーし、本塁打王も2度獲得するなどメジャー通算253本塁打のスラッガー。1959年に現役引退していたが、1962年に来日して中日でプレーした。しかし、衰えは隠せず打率.225、10本塁打の成績を残して1年で退団した。
ウィリー・カークランドはオールドファンには懐かしい名前だろう。メジャー通算148本塁打の実績を引っ提げて1968年に阪神入りし、いきなり37本塁打をマーク。6シーズンでNPB通算126本塁打を放ち、「木枯し紋次郎」のように爪楊枝をくわえてプレーをする姿で愛された助っ人だった。
フランク・ハワードはメジャーで2度の本塁打王に輝き、2012年にアンドリュー・ジョーンズが楽天に入団するまでは歴代最多だった通算382本塁打の超大物。1974に太平洋クラブに入団したが、膝を痛めていたため開幕戦に出場したのみで帰国した。
巨人の歴代外国人選手で来日前の最多本塁打はレジー・スミス。MLB通算314発の助っ人は1983年に28本塁打、1984年に17本塁打を放ち、現役を引退した。
日本球界に強烈なインパクトを残した1人が「赤鬼」ボブ・ホーナーだろう。1987年の開幕後に来日し、NPBデビューとなった5月5日の阪神戦（神宮）でいきなり仲田幸司から1号2ラン。翌6日には池田親興からソロ3発を放ち、現役メジャーリーガーの実力を見せつけた。同年は93試合で打率.327、31本塁打、73打点をマーク。翌1988年はカージナルスと契約し、メジャー通算では218本塁打だった。
ラリー・パリッシュも日本で親しまれた助っ人だった。メジャー通算256発をマークして1989年にヤクルト入りすると、42本塁打でタイトルを獲得。翌1990年は阪神に移籍して28本塁打を放った。フロリダ出身でワニを食べることでも話題になった。
巨人の助っ人で歴代2位のメジャー通算241本塁打を放っていたのがジェシー・バーフィールド。1993年に来日し、26本塁打、53打点をマークしたものの1年で退団した。
騒がせたという点では阪神のマイク・グリーンウェルも記憶に残る選手だ。MLBで130本塁打を放ち、「ミスターレッドソックス」と呼ばれた大物は1997年に阪神入り。春季キャンプに参加したものの途中帰国し、ケガを理由に再来日したのは4月30日だった。しかも、5月3日からわずか7試合に出場しただけでケガのため引退を表明。「野球を辞めろという神のお告げがあった」と言い残してユニフォームを脱いだ。
来日した外国人で歴代最多のメジャー通算434本塁打を放っていたのがアンドリュー・ジョーンズだ。ブレーブス時代の2005年に51本塁打、128打点で二冠に輝いた右のスラッガー。2013年に楽天入りし、26本塁打94打点をマークした。翌2014年も24本塁打でNPB通算50発。オランダ代表としてワールドベースボールクラシックにも出場している。
オリックスで2年間プレーしたアダム・ジョーンズは記憶に新しい。メジャー通算1939安打、282本塁打の実績を引っ提げて来日し、2020年は12本塁打、2021年は4本塁打に終わって退団したが、紳士的な振る舞いで親しまれた助っ人だった。
巨人の外国人選手で歴代3位のメジャー通算196本塁打を放っていたのがジャスティン・スモーク。左の大砲として期待されたものの、コロナ禍で家族が来日できないことを理由にシーズン途中で退団した。
歴史が物語っているように、メジャー通算本塁打が多いからと言って日本でも活躍するとは限らない。ただ、かつては現役晩年に来日して日本で現役を終える選手も多かった中、オドーアはまだ29歳だ。新生・阿部巨人の救世主となるか注目される。
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