今江一軍打撃コーチが新監督に就任
2023年シーズンは2年連続の4位に終わった楽天。3年間指揮を執った石井一久監督が退任し、一軍打撃コーチを務めていた今江敏晃氏が新監督に就任した。2013年以来となるリーグ優勝を目指す新生イーグルスのコーチングスタッフを紹介する。
まず、一軍は下表の通りとなっている。
今季は一軍内野守備走塁兼打撃コーチ補佐だった渡辺直人氏がヘッドコーチを務める。打撃コーチは二軍を担当していた川島慶三氏が一軍に配置換え。後藤武敏コーチとタッグを組む。
投手コーチには青山浩二氏が新たに就任した。函館工高から八戸大(現八戸学院大)を経て2005年大学・社会人ドラフト3巡目で入団すると、リリーフとして通算625試合に登板し、42勝58敗45セーブ159ホールドをマーク。2013年には60試合に登板し、球団初の日本一にも貢献した。
2020年に現役を引退後は、楽天イーグルスアカデミーのコーチを3年間務めていた。来季は今季途中に一軍へ配置転換となった永井怜コーチとともに、チーム防御率リーグワースト(3.52)に終わった投手陣再建を目指す。
岡田幸文外野守備走塁コーチも二軍から一軍へ配置転換、的場直樹バッテリーコーチ、塩川達也内野守備走塁コーチは留任となっている。佐竹学野手総合兼外野守備走塁コーチは退団した。
二軍は4コーチが新任
二軍は三木肇監督が引き続き指揮を執る。コーチングスタッフは下表の通り。
新任は4人。今季限りで引退した横尾俊建氏が打撃コーチ、奥村展征氏は内野守備走塁コーチ、真喜志康永氏が育成総合コーチ、鷹野史寿氏が育成コーチに就任する。
横尾氏は日大三高から慶応大を経て2015年ドラフト6位で日本ハムに入団。持ち前のパワフルな打撃で2年目には50試合に出場して7本塁打を放った。2021年の開幕前にトレードで楽天に移籍し、同年は30試合に出場したが、昨季と今季は一軍出場なしに終わり、10月に戦力外通告を受けた。来季からはコーチとしてチームを支える。
奥村氏は日大山形高から2013年ドラフト4位で巨人に入団し、2015年にFAの人的補償としてヤクルトへ移籍した。内外野どこでも守れるユーティリティプレーヤーとして通算216試合に出場し、チームに貢献。今年10月に戦力外通告を受け、その後、現役引退を発表していた。新天地で指導者として新たなスタートを切る。
真喜志氏は現役時代近鉄でプレーし、現役引退後は近鉄、オリックス、日本ハムでコーチを歴任。2016年から楽天のコーチを7年間務め、昨季は石井一久監督が新型コロナ陽性で離脱した際には監督代行として指揮を執った。今季は台湾・楽天モンキーズでコーチを務めていたが、来季は再び古巣でその手腕を振るう。
鷹野氏は浦和学院高から国士館大、日産自動車を経て1999年ドラフト6位で近鉄に入団し、2004年に球団合併による分配ドラフトで楽天へ移籍。2009年に現役を引退するまで通算477試合に出場し、打率.270、36本塁打、144打点の成績を残した。引退後は、2013年までアカデミーコーチ、2019年から3年間はアマチュアスカウトを担当し、2022年からは再びアカデミーのコーチを務めていた。
そのほか、石井貴投手コーチは一軍から二軍へ、牧田明久育成外野守備走塁コーチは外野守備走塁コーチへと配置転換。今季途中一軍から配置換えとなった雄平打撃コーチ、小山伸一郎、久保裕也両投手コーチ、田中雅彦バッテリーコーチは留任している。奈良原浩育成総合コーチは退団し、ソフトバンクの一軍ヘッドコーチに就任した。
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