交流戦の阪神戦で8回無失点だった山本由伸

今日28日から京セラドーム大阪で幕を開ける日本シリーズ。ともに各リーグをぶっちぎりで制した阪神とオリックスによる注目の「関西対決」が火蓋を切る。
オリックスの先発はエース山本由伸。今季は23試合で16勝6敗、防御率1.21。勝率.727、169奪三振も含めて3年連続投手4冠に輝いた。
その投球について細かい説明は不要だろう。メジャーからも熱視線を浴びており、オリックスの投手としては今シリーズが見納めになる可能性もある。
阪神戦は6月13日の交流戦(甲子園)で登板。この時も相手先発は村上頌樹だったが、山本が8回2安打11奪三振無失点の快投で投げ勝った。
オリックスは第1戦と第6戦の先発が予想されるエースで2勝することが日本一への特急券だけに落とせない一戦。18日のクライマックスシリーズファイナルステージ・ロッテ戦で10安打5失点を喫したが、本領を発揮すれば簡単に打たれることはない。エースらしい力投が期待される。
交流戦の阪神戦は8回2失点だった村上頌樹
一方、阪神の先発・村上頌樹は22試合で10勝6敗、防御率1.75。開幕前までプロ未勝利だった3年目の右腕が今季ブレイクし、最優秀防御率のタイトルを獲得した。
ストレートの平均球速は145.5キロ。153キロの山本より遅いものの、ボールのキレと正確なコントロールは折り紙付きだ。同じ腕の振りからカットボール、フォーク、ツーシーム、カーブなどを投げ分け、奪三振率も8.54と高い。
6月13日の交流戦でオリックス山本由伸と投げ合い、8回4安打9奪三振2失点と好投したものの負け投手となった。日本一を争う大舞台で、日本を代表する右腕との再戦に気合も入っているだろう。
阪神は自慢のリリーフ陣が控えており、相手先発も山本で打線の援護も多くは期待できないため、村上は前半から飛ばしていきたい。交流戦のリベンジを果たして白星をもぎ取れば、これ以上ない価値ある1勝となる。
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