1位は2年連続で単独指名
今年は10月26日に開催されるプロ野球ドラフト会議。本番を明日に控える中、各球団の編成担当は当日に向けて候補選手の最終確認、絞り込みに追われていることだろう。
本記事ではそのドラフトに向けてSPAIAに掲載している「ドラフト歴代指名選手一覧」を使用し、球団ごとにどのような指名傾向があるのか、過去のドラフトから探ってみたい。最終回はオリックス編。
【ドラフト歴代指名選手一覧ページはこちら】
はじめに、全体の指名傾向を見ていく。2004年以降、オリックスは合計165人(育成含む)の選手を指名しており、そのうち投手が86人で全体の約52%と、投手が約半数を占めている。高校生、大学生、社会人(独立リーグ含む)の割合は、それぞれ約38%、24%、38%と、大学生の指名が少なめの傾向にあるようだ。
2004年以降の各分類別指名人数
次に、より具体的に近年の傾向を探るため、2013年以降の過去10年間において、上位指名(3位以上)を中心にどのような傾向があるのか見ていく。
まずは1位指名について。オリックスは2013年からの10年間で6度単独指名、4度競合と、競合を避ける傾向にある。昨年も事前に公表していた曽谷龍平の一本釣りに成功しており、2021年の椋木蓮に続き2年連続の単独指名となった。
競合した場合の「くじ運」は、1勝3敗とあまり良くない(外れ1位での抽選も含めると1勝4敗)。2017年に唯一の当たりくじを引いているが、これも1998年以来19年ぶりのことだった。オリックスは「くじ運」に恵まれていない球団の1つといえる。
過去10年のドラフト1位指名
ポジション別でみると、投手が8人、野手は内野手と外野手が1人ずつと、投手重視の傾向に見える。ただ、初回入札は2018年から3年連続で野手を指名しており、そこまで投手偏重というわけでもないようだ。