1位で各ポジションの選手を獲得
今年は10月26日に開催されるプロ野球ドラフト会議。本番を明日に控える中、各球団の編成担当は当日に向けて候補選手の最終確認、絞り込みに追われていることだろう。
本記事ではそのドラフトに向けてSPAIAに掲載している「ドラフト歴代指名選手一覧」を使用し、球団ごとにどのような指名傾向があるのか、過去のドラフトから探ってみたい。第10回はロッテ編。
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はじめに、全体の指名傾向を見ていく。2004年以降、ロッテは合計153人(育成含む)の選手を指名しており、そのうち投手が93人で全体の約61%と、投手が約6割を占めている。高校生、大学生、社会人(独立リーグ含む)の割合は、それぞれ約37%、29%、34%と、大学生がやや少なめの傾向にある。
2004年以降の各分類別指名人数
次に、より具体的に近年の傾向を探るため、2013年以降の過去10年間において、上位指名(3位以上)を中心にどのような傾向があるのか見ていく。
まずは1位指名について。ロッテは2013年からの10年間で8度競合と、強気な指名が目立つ。昨年は荘司康誠に最初入札したが、楽天との競合の末、「当たり」を引くことはできず。外れ1位で菊地吏玖を獲得した。
ただ、近10年における抽選の「くじ運」は、昨年も含めて4勝4敗の五分と悪くない。外れ1位でも3度抽選となっているが、いずれも当たりくじを引いている。
過去10年のドラフト1位指名
ポジション別でみると、投手が5人で最多。野手は捕手1人、内野手3人、外野手1人と、バランス良く指名している。また、高校生が5人、大学生と社会人合わせて5人とこちらも偏りは見られない。内野手3人のポジションも被っておらず、タイプの違う選手を1位で獲得する戦略をとっているように見受けられる。