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WBC侍ジャパンのファーストは?山川穂高・岡本和真・牧秀悟をデータ比較

2023 2/26 06:30SPAIA編集部
侍ジャパンに選ばれている山川穂高・岡本和真・牧秀悟,ⒸSPAIA
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ソフトバンク戦は岡本がファーストで先発

第5回ワールドベースボールクラシック(WBC)に出場する日本代表「侍ジャパン」が25日、ひなたサンマリンスタジアム宮崎でソフトバンク戦に臨み、8-4で快勝した。

史上最強とも言われる侍ジャパンで、ポイントのひとつがファーストの起用だ。この日は山川穂高(西武)が4番DH、岡本和真(巨人)が7番ファースト、牧秀悟(DeNA)は代打で途中出場し、セカンドに入った。

チームでもファーストを本職とするのは山川だけだが、岡本の本職・サードには村上宗隆(ヤクルト)がおり、牧の本職・セカンドには山田哲人(ヤクルト)がいるため、いずれも複数ポジションを守ることが求められる。

栗山英樹監督はギリギリまで状態を見極めながら使い分けることになるだろう。ファースト候補3選手の2022年成績は以下の通りとなっている。

山川穂高・岡本和真・牧秀悟の2022年成績比較

確実性の牧、パワーの山川、バランスの岡本

3人の中でトップを示す赤字が最も多いのは牧。打率.291(セ・リーグ8位)、148安打(同7位)、36二塁打(同1位)はいずれもセ・リーグ上位の成績だ。三振も3人の中では最少の82、少ないながら3盗塁もトップとなっている。

一方、山川は4項目でトップ。パ・リーグ二冠王に輝いた41本塁打、90打点は文句なし。68四球も最多だ。ポジションの違いがあるものの、6失策も最少となっている。

岡本は出場試合数を除いてトップの項目はない。とはいえ、どの項目もトップクラスの数字が並んでいることは確かだ。

WBCではDH制が採用されるため、3人のいずれかをDHで起用できれば栗山監督の悩みも減るだろうが、「二刀流」大谷翔平が登板日以外はDHで起用される可能性が高い。となると、やはり誰かがファーストを守る必要がある。

軽視できない守備の安定感

山川や岡本のパワーが目立つが、上位に進出すればするほど中南米のパワーピッチャーとの対戦が増え、本塁打を打つのは簡単ではない。

村上や鈴木誠也(カブス)といったパワーヒッターが他にもいることを考えると、牧の確実性は魅力的に映る。ただ、牧も本職はセカンドのため、山田との兼ね合いで一、二塁の併用となるだろう。

打撃面での見極めはもちろんだが、守備面も軽視できない。北京五輪でG.G.佐藤(当時西武)が平凡なレフトフライを落球し、メダルすら獲れず4位に終わったことをご記憶の方も多いだろう。短期決戦で守備のミスは流れを一気に変えるのだ。

総合的に考えると本職でファーストを守る山川を中心に起用するのがベターではないだろうか。その時々の状態を見極め、栗山監督がベストな選択をすることに期待したい。

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