4年目で初の箸づくり体験実施
日本ハムは10月1日(土)に、被災地復興支援活動「ふぁい田!ATSUMAプロジェクト」を実施。一般参加者と球団職員ら80名が参加して稲刈りをした後、本プロジェクト4年目で初めてファイターズ選手の折れたバットを使った箸づくり体験を行った。
5月21日(土)の田植えは、農園を保有する高橋宥悦さんご家族に生育管理を委託。6月に低温が続き、9月は台風14号の影響を受けて倒れる稲もあったが、品質や作柄には問題なく成長した。昨年は新型コロナウイルスの影響で開催を見送ったため、稲刈り体験会の実施は2年ぶり。参加者は鎌を使っての作業だったが、次第に慣れていくと手際よく刈れるようになり、予定区画を50分ほどで完了した。
高橋さんは「無事にこの日を迎えられてよかったです。おいしく育ったと思いますので、きょうの作業を思い出しながら召し上がってください」と話していた。
その後は同町上厚真に移動して、町内で「循環する持続可能な林業を育てる」こと、また「森と関わる人々を増やし育てる」ことを目標に活動している一般社団法人「ATSUMANOKI96」のメンバーに指導を受け、普段触れる機会の少ないファイターズ選手の折れたバットを材料にした箸づくり体験を行った。
参加者は枠からカッターやのこぎりを使用して箸の形に切り出し、サンドペーパーで磨いて自分好みの箸に仕上げた。この箸はATSUMANOKI96でFIGHTERSの文字を刻印して塗料を塗った後、精米したお米とともに12月中に参加者の手元に届く予定だ。
このプロジェクトは、2018年9月の北海道胆振東部地震で被災した厚真町の「田んぼのオーナー制度」を活用して2019年から実施している。
「田んぼのオーナー」を主管している厚真町観光協会の原祐二事務局長は「道中の復旧が毎年進んでいるのがわかると思います。お陰様で日常に近づいてきていますが、これからも厚真町のことを応援してください」とコメントした。
北海道日本ハムファイターズの見田浩樹広報部長は「お米の美味しさや、震災から4年たった町が着実に前へ歩みを進めていることを周りの方に伝えていただくことも復興への力になります。お米以外にもハスカップや木材加工、浜の方では夏はサーフィンが行われ、冬はジュエリーアイスが打ち上がってとてもきれいなど、魅力たっぷりの厚真町です。お一人おひとりが応援大使となって、一人でも多くの方に情報発信していただければこのプロジェクトがさらに意味を持つことになります」と挨拶した。
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