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パ・リーグ球団別週間MVP、オリックス頓宮が大爆発 楽天・浅村、西武・森友哉は上昇ムード

2022 9/5 17:01SPAIA編集部
パ・リーグ週間MVPインフォグラフィック,ⒸSPAIA
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今宮健太が首位攻防戦で2戦連発

パ・リーグは、遂に上位3チームがゲーム差なしで並んだ。先週ソフトバンクはロッテに3タテを食らうも西武に2勝1敗と勝ち越して、かろうじて首位をキープ。2位・西武も2勝3敗と上位2チームが足踏みしている中、昨年のリーグ覇者オリックスが5勝1敗で一気に差を詰めることに成功した。

4位の楽天は2勝4敗と負け越すも首位とは3.5差、こちらもまだ逆転優勝を狙える位置につけている。一方、5位ロッテは首位ソフトバンクに3連勝するもオリックスに3タテを食らい、中々上位との差を詰め切れていない。最下位の日本ハムは3日の楽天戦でサヨナラ負けを喫し、リーグ優勝の可能性が消滅した。

SPAIAでは8月29日から9月4日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

パ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


ソフトバンクは今宮健太がwRAA1.7でチームトップだった。出場した全6試合で安打を放ち24打数8安打の打率.333、2本塁打、2打点の活躍。特に、週末の西武戦(PayPayドーム)では、2日に先制の4号ソロ、3日に同点に追いつく5号ソロと殊勲弾を連発。首位攻防戦勝ち越しに大きく貢献した。

これで今季の打率も再び3割に乗せた。現在417打席に立ち、シーズン規定打席(443)に到達するのも時間の問題だろう。プロ13年目にして初の3割到達なるか注目だ。

森友哉が通算100号、頓宮が4発、10打点と大爆発

2位・西武ではプロ9年目の森友哉が、8月30日の日本ハム戦(ベルーナドーム)でプロ通算100本塁打を達成した。1-1の同点で迎えた4回の第2打席に右中間スタンドへ節目の一発。今季6号ソロはチームを勝利に導く貴重な一打となった。

週間でも出場した全5試合でヒットを放ち、18打数6安打の打率.333、2本塁打、5打点。wRAAも3.6でチームトップの貢献度だった。

首位に肉薄したオリックスでは、頓宮裕真が絶好調だ。8月31日の楽天戦(楽天生命パーク)では、2点ビハインドで迎えた第1打席に同点の6号ツーラン、続く第2打席には勝ち越しの7号スリーランを放ち、逆転勝利の立役者となった。週間でも22打数9安打の打率.409、4本塁打、10打点と大暴れ。wRAAも12球団トップとなる6.5をマークした。

4位の楽天では浅村栄斗が、頓宮に次いでリーグ2位のwRAA4.7を記録した。9月3日の日本ハム戦(楽天生命パーク)で先制の23号ソロを放つなど、週間で21打数6安打の打率.286、3本塁打、5打点をマーク。これで今季の打点は73でトップの山川穂高とは7打点差となった。4年ぶりの打点王も視界に捉えている。

中村奨が復調気配、上川畑は定位置獲りへアピール

5位ロッテでは中村奨吾がwRAA2.3でチームトップだった。1度の猛打賞含め3試合で複数安打を放ち、週間25打数9安打の打率.360、1本塁打、3打点をマーク。今季は打率.250と苦しんでいるが、8月は.295と復調気配。奇跡の逆転優勝へ向け、9月も好調をキープしたい。

最下位の日本ハムでは、ルーキーの上川畑大悟が元気だ。9月最初の3連戦となった楽天戦で計7安打と躍動し、チーム7カードぶりの勝ち越しに貢献。wRAAもチームトップとなる2.2を記録した。ショートのレギュラー獲得へアピールを続けたい。

わずか2厘差の中に3チームがひしめく大混戦となったパ・リーグの優勝争い。直接対決の成績を見ても、ソフトバンクは西武に11勝8敗1分け、西武はオリックスに14勝10敗、オリックスはソフトバンクに11勝9敗と、三つ巴で優劣の差はない。最終戦まで目の離せない戦いが続きそうだ。

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