村上宗隆は二冠独走
後半戦が始まったプロ野球。セ・リーグは首位ヤクルトが阪神に2連敗したが、3戦目は主砲・村上宗隆の3打席連続本塁打で逆転勝ちし、3タテを免れた。阪神は前半戦最終戦で勝率5割に戻して勢い付いていたが、5連勝でストップ。「勝利の方程式」を投入しながら悔しい敗戦となった。
一方、3連勝したのは最下位の中日。前半戦は引き離されかけたが、後半戦は巻き返せるか。巨人は新型コロナ感染者が続出して、後半戦はまだ1試合も消化できていない。3連戦の対戦相手DeNAも同様となった。
SPAIAでは7月29日から31日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。
ヤクルトは村上宗隆がwRAA5.0でチームトップだった。3試合で計12打数5安打、4本塁打をマーク。先述の通り、31日の阪神戦では右へ左へ3連発で放り込み、チームを逆転勝ちに導いた。嫌な流れを断ち切る値千金の3発だった。
新型コロナによる離脱者が相次いだ際、「何とかチームを勝たせる打撃をしたい」と責任感をにじませる発言をしていた主砲。セ・リーグ断トツの37本塁打、95打点で二冠を独走しており、有言実行の大活躍を見せている。