昨季2冠の青柳、今季は3部門トップ

阪神・青柳晃洋が8日のヤクルト戦(神宮)に先発する。今季は12試合に登板して8勝1敗、防御率1.49。昨季、最多勝と最高勝率の二冠に輝いたサイドスローは防御率も加えた3部門でリーグトップを走っており、今季は三冠を狙える成績を収めている。
ヤクルト戦は4月22日の1試合のみだが、3安打完封だった。しかも相手の先発は8日と同じ高梨裕稔。首位ヤクルトとの3連戦初戦だけに再現を狙いたいだろう。
ただ、防御率0点台を誇っていた6月中旬までと比べると、最近はやや疲れが見える。6月17日のDeNA戦は6回4失点、同24日の中日戦は7.1回4失点、前回7月1日の中日戦は1失点だったが、6回で95球と球数が多かった。
ヤクルトの強力打線には、たった1球の失投が命取りになるリスクをはらむ。丁寧に変化球をコーナーに投げ分ける持ち前の投球で凡打の山を築かせたい。
前々回登板で完封勝利挙げた高梨
一方、ヤクルト先発の高梨裕稔は今季11試合に登板して5勝4敗、防御率3.13。阪神戦は3試合で1勝1敗、防御率2.20と好相性だ。
6月23日の中日戦では日本ハム時代の2017年以来となる完封勝利。味方打線の10点の大量援護に守られて久々の快投だった。
阪神打線に対しては近本光司、佐藤輝明、大山悠輔の前に走者を溜めないことが肝要だろう。中野拓夢、島田海吏の1・2番コンビは要注意だ。
連続勝ち越しは14カードでストップしたとはいえ、まだまだ余裕のある状況には変わりない。マジックを減らしていくために、まずはQS(6回以上自責点3以内)が高梨のノルマとなりそうだ。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
巨人・山﨑伊織-DeNA・今永昇太(東京ドーム)
中日・松葉貴大-広島・大瀬良大地(バンテリンドーム)
【パ・リーグ】
楽天・松井友飛-西武・髙橋光成(楽天生命パーク)
オリックス・山岡泰輔-ロッテ・二木康太(京セラドーム大阪)
ソフトバンク・C.レイー日本ハム・上沢直之(PayPayドーム)
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