「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」
広島・九里亜蓮が最多勝のタイトルをかけて今日29日のヤクルト戦（マツダスタジアム）に先発する。今季は24試合に登板して初の2桁となる12勝（9敗）をマーク。リーグトップの13勝を挙げている阪神・青柳晃洋が全日程を終了しているため、勝てば並んで初タイトルとなる。
ただ、137球を投げて6.2回4失点で負け投手となった前回24日の阪神戦から中4日。その前の登板も中5日が続いていただけに、疲労の蓄積が気になるところだ。
しかもヤクルト戦は2試合に登板して0勝1敗、防御率9.00。8月20日の13回戦では村上宗隆に2発、元山飛優に1発を浴び、6月23日の9回戦でもオスナに3ランを被弾するなど計9イニングで4本塁打を喫している。タイトル獲得には、より慎重な投球が必要だろう。
プロ8年間で49勝を挙げており、勝てば節目の通算50勝。今年7月には国内FA権も取得しており、オフの去就が注目される一人だ。50勝目で最多勝獲得となれば最高だが、果たして…。
一方、優勝したヤクルトは奥川恭伸が先発。星稜高から入団2年目の今季は17試合登板で9勝4敗、防御率3.35と好成績を収めており、初の2桁勝利がかかる。
高校時代は快速球で評価を高めたが、今季は抜群のコントロールで白星を積み重ねた。10月8日の阪神戦の7回2死から四球を出すまで54.1回連続無四球を記録。9試合連続QS（6回以上自責点3以下）をマークするなど安定感抜群だ。
スライダーの被打率は.160、フォークは.202、カットボールは.217と低い。ストレートの被打率は.311と打たれているだけに、いかにストレートを見せ球にして変化球を振らせるかが勝負となりそうだ。
広島戦は4月8日に5回5失点で負け投手となっているが、春先の1試合だけのため苦手意識はないだろう。勝てば10勝目となり、新人王候補としても強調材料になる。気持ちよくポストシーズンに臨むためにも負けられない一戦だ。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【パ・リーグ】
ロッテ・河村説人－日本ハム・加藤貴之（ZOZOマリン）
【関連記事】
・プロ野球AI勝敗予想
・ヤクルト優勝！2年連続最下位から頂点に立った最大の要因とは？
・来オフの目玉は誰だ？2021年にFA権取得見込みの選手たち
AI競馬
