初顔合わせに強い伊藤将司
甲子園で行われている首位・阪神と3位・ヤクルトの3連戦。昨夜の初戦はヤクルトの投打がかみ合った。主軸の山田哲人をスタメンから外すなど、采配がズバリ的中。先発の奥川恭伸も7回2安打無失点の好投で12―0と圧勝した。
連敗は避けたい阪神は、今日ルーキーの伊藤将司が先発する。ここまで15試合に先発して7勝6敗、9QS(6回以上自責点3以下)、規定投球回には未達ながら防御率はリーグ5位相当の2.85を記録するなど、先発としての役割を十二分に果たしている。
前回登板した1日の中日戦では、7回を88球でまとめ1失点。テンポの良い投球で中日打線を4安打に封じ、7勝目を手にした。そこから中6日での登板となる。
ヤクルトとは今日が初対戦。ここまで楽天、ソフトバンク、西武と対戦した交流戦を含め、7チームを相手に登板しているが、初対戦では4勝2敗、防御率1.74と好投している。また、今日勝てば、新人では2013年の藤浪晋太郎以来となるセ・リーグ5球団からの勝利となる。
チームは昨夜の敗戦でヤクルトに2.5差に迫られた。この大事な一戦でも持ち味を発揮し、連敗阻止に貢献したいところだ。
カード勝ち越しへエース小川が先発
一方、ヤクルトの先発は小川泰弘。今季は15試合に先発して7勝(3敗)を挙げるも、防御率4.15、8QS(6回以上自責点3以下)と、エースとしては物足りない数字が並ぶ。
阪神相手には今季2試合に先発して0勝1敗、防御率10.57と目を覆いたくなる成績だが、奪三振率9.39、与四球率2.35と投球内容は悪くない。前回対戦した4月18日の試合で2回8安打を浴び、6失点でKOされた。今回はその雪辱を果たしたい。
後半戦初登板となった8月31日の巨人戦では、3.2回71球7安打4失点。約2か月ぶりの先発を白星で飾ることはできなかった。新型コロナウィルス感染による離脱の影響からか、まだ本調子ではないのかもしれないが、なんとか先発としての役割を果たしたい。エースとして意地の投球を見せられるか。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
DeNA・大貫晋一-巨人・山口俊(横浜スタジアム)
広島・玉村昇悟-中日・松葉貴大(マツダスタジアム)
【パ・リーグ】
日本ハム・上沢直之-楽天・瀧中瞭太(札幌ドーム)
西武・ニール-ソフトバンク・千賀滉大(メットライフドーム)
オリックス・山﨑颯一郎-ロッテ・二木康太(ほっともっと神戸)
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