ドミニカ代表として東京五輪出場のメルセデス
巨人は今日24日から東京ドームで広島と3連戦。初戦はC.C.メルセデスが先発する。
今季は6月4日の一軍初登板以降、7試合に登板して6勝1敗、防御率2.25と好成績。東京五輪にはドミニカ代表として出場し、7月28日の日本戦で6.0回1失点と好投すると、8月7日の韓国との3位決定戦では5番手として3.1回無失点で勝ち投手となり、銅メダルを獲得している。
五輪明けも14日の中日戦に先発して5回1失点で6勝目を挙げた。広島戦は今季初登板だが、中9日で激戦の疲労も問題ないだろう。
左腕から繰り出すストレートは平均144.9キロ。スライダー、チェンジアップ、シュートも投げるが、平均120.7キロのカーブは被打率.190だけに、効果的に使いたい。
2017年に育成契約で入団してから5年目。自身初の2桁勝利のためにも、チームの逆転優勝のためにも6連戦のスタートを白星で飾りたい。
決勝アメリカ戦に先発して5回無失点の森下
一方、広島の先発はこちらも東京五輪に出場した森下暢仁。五輪では7日の決勝アメリカ戦で先発し、5回3安打無失点の好投で金メダルに輝いた。その後、17日の中日戦も負け投手となったものの、7回2失点と内容は悪くなかった。
今季は6勝5敗だが、防御率はリーグ3位の2.31と優秀。14試合のうち13試合でQS(6回以上自責点3以下)をマークしており、昨季の新人王は「2年目のジンクス」などどこ吹く風だ。
平均147.8キロのストレートと同113.7キロのカーブのスピード差は30キロ以上。緩急だけでなく、キレ、制球力とも一級品で、相手打線からすれば攻略は容易ではない。
巨人戦は5月3日に登板し、7回3失点で負け投手となった。とはいえ、3失点は坂本勇人、丸佳浩、ウィーラーにソロ3発を喫したもので、完全にノックアウトされた訳ではない。この試合では12三振を奪い、奪三振率は15.43と驚異的な数字が残っている。
チームの最下位脱出のためにも森下の右腕にかかる期待は大きい。日本ハムから移籍した中田翔との対決も含め、金メダリストとして初勝利なるか注目だ。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
ヤクルト・高橋奎二-中日・福谷浩司(静岡)
阪神・青柳晃洋-DeNA・濵口遥大(京セラドーム大阪)
【パ・リーグ】
日本ハム・D.バーヘイゲンーロッテ・岩下大輝(札幌ドーム)
楽天・則本昂大-オリックス・G.スパークマン(楽天生命パーク)
西武・髙橋光成-ソフトバンク・東浜巨(メットライフドーム)
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