新型コロナ感染の小川の代役で今季初先発
昨日から始まった最下位広島との3連戦。初戦を代打・内川聖一のサヨナラタイムリーで制したヤクルト。今日10日は原樹理が今季初先発する。
8日に新型コロナウィルス感染が判明した小川泰弘の代役として抜擢された右腕は、春季キャンプで一軍スタートも開幕前に二軍に降格していた。
ファームでは12試合に登板して1勝5敗、防御率3.62、奪三振率6.59、与四球率2.96とまずまずの成績。中でも被本塁打はわずか1本のみに抑えている。前回登板した1日楽天戦では9回7安打1失点で完投勝利を挙げており、状態は上向きだ。
140キロ台中盤のストレートに、スライダーとシュートを中心に投球を組み立て、横の揺さぶりで勝負するのが持ち味。加えて、カットボール、カーブ、フォークを制球良く投げ分ける。
昨季は上半身のコンディション不良の影響で、キャンプは2軍スタート。5試合の登板で2勝2敗、防御率5.19と悔しい成績に終わった。急きょ回ってきた一軍マウンドで完全復活をアピールしたい。
先発として結果が欲しい大道温貴
広島の先発はルーキーの大道温貴。八戸学院大からドラフト3位で入団した右腕は、開幕一軍入りを果たすと、貴重な中継ぎ投手としてフル回転。その後、チームの先発陣に離脱者が相次いだため、6月11日のオリックス戦から先発に回っている。
ここまで21試合に登板して3勝2敗、防御率4.85。先発としては4試合で1勝2敗、防御率6.52と先発の穴は埋め切れていない。ただ、前回登板した3日の阪神戦では負け投手となったものの、5回6安打1失点に猛虎打線を抑えている。
鋭い腕の振りから繰り出されるストレートは平均144.6キロだが、数字以上に威力があり打者を押し込むことができる。一方、持ち球はカーブ、スライダー、フォークと先発としては球種が少なく、与四球率4.15と制球力にも課題を残す。
ヤクルト戦には2試合に登板して無失点に抑えているが、これは中継ぎとしての成績なのであくまで参考程度。持ち前の投げっぷりの良さが強力ツバメ打線にどこまで通用するか注目だ。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
中日・小笠原慎之介-DeNA・有吉優樹(バンテリンドーム)
阪神・伊藤将司-巨人・C.C.メルセデス(甲子園)
【パ・リーグ】
楽天・涌井秀章-西武・今井達也(楽天生命パーク)
ロッテ・本前郁也-日本ハム・上沢直之(ZOZOマリン)
ソフトバンク・マルティネス-オリックス・山﨑福也(PayPayドーム)
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