「ファンの声」として選考委員会に提出
「2020プロ野球月間最優秀バッテリー賞powered byDAZN」で毎月、最優秀バッテリーを表彰しているDAZNは、スポーツニッポン新聞社が制定する年間表彰の選考資料として提出する候補バッテリーをセ・パ両リーグから各3組発表した。
月間表彰と同様にセ・リーグは多村仁志氏、パ・リーグは中村紀洋氏を選考委員長とし、DAZNの公式Twitterでユーザーによる投票を実施。投票結果をスポニチの選考委員会に「ファンの声」として届ける。対象期間は2020年の開幕から10月22日まで。
巨人・菅野智之―大城卓三(RSAA=25.8)
セ・リーグの候補1組目は巨人の菅野智之―大城卓三のバッテリー。今季は16試合でバッテリーを組み、防御率1.99。113.1イニングで105三振を奪った。菅野―大城バッテリーのRSAA(同じイニング数で平均的な投手に比べてどれだけ失点を防いだかを示す指標)はセ・リーグ3位の25.8となっている。
菅野は10月22日時点で13勝と12球団トップの白星を挙げてチームの優勝に大きく貢献。大城は打率.301、9本塁打、36打点とバットでも成長の跡を見せた。
多村氏は「菅野投手は13連勝と圧巻のピッチングを披露した。大城捕手は打撃面に加え、女房役としてエースの好投を支えた」と2人を評価した。

中日・大野雄大―木下拓哉(RSAA=39.6)
2組目は中日の大野雄大―木下拓哉のバッテリー。2人は16試合でバッテリーを組み、防御率1.22をマークした。125.2イニングで132三振と奪三振率も高い。大野―木下バッテリーのRSAAはセ・リーグ1位の39.6となっている。
大野は5試合連続完投勝利、45イニング連続無失点など記録的な1年。木下も巧みなリードで大野の持ち味を引き出した。多村氏は「大野投手は64年ぶりの球団新記録となる45イニング連続無失点を記録。木下捕手も圧倒的な投球を続けるエースをリードし続けた」と賞賛した。

阪神・西勇輝―梅野隆太郎(RSAA=29.0)
3組目の候補は阪神の西勇輝―梅野隆太郎のバッテリー。2人は17試合でバッテリーを組み、防御率1.98をマークした。118イニングで98三振を奪い、RSAAはセ・リーグ2位の29.0となっている。
西はオリックス時代の2018年から3年連続となる2桁勝利。梅野は10月22日時点で打率.265、6本塁打、28打点とセ・リーグの捕手では巨人・大城に次ぐ好成績だった。多村氏は「西投手は安定したピッチングでチームに貢献。梅野捕手は一時怪我で離脱するも攻守でチームを支えた」と称えた。

データ提供:データスタジアム
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