実績者が揃う外国人枠の争いは熾烈
3月31日、ロッテは育成契約中だったホセ・フローレスを支配下登録したことを発表した。フローレスは2019年に来日しルートインBCリーグの富山GRNサンダーバーズでプレーし、22試合の登板で9勝7敗、防御率2.00の結果を残していた右腕だ。
昨年12月末にロッテと育成契約を結び、春季キャンプでは同じく育成契約の外国人選手であるホセ・アコスタ、エドワード・サントスとの2人と争ってきた。その競争を勝ち抜き、わずか2ヶ月ほどで支配下登録を手繰り寄せた格好だ。
球団を通じて「先発でも中継ぎでも指示があるところで投げます」と力強いコメントを残しており、次は一軍での登板機会を目指すことになる。しかし、その道は決して楽なものではない。
ロッテの外国人にはブランドン・レアードとレオネス・マーティンのレギュラー格の野手2人に加え、フランク・ハーマン、ジェイ・ジャクソン、チェン・グァンユウの3人の投手がいる。つまりフローレスは支配下としては6人目の外国人選手となるわけだ。野手のレアードとマーティンはすでに一軍でも実績があり、大きなアクシデントがない限りはレギュラーの座も固い。
残り2枠をハーマン、ジャクソン、チェンと争うわけだが、この3人もNPBでの実績がある。ジャクソンは昨シーズンこそNPBでプレーしていないが、2016年から2018年までの3年間は広島でプレーし、セットアッパーとして3連覇に貢献していた。フローレスにとっては高い壁となる。
近年は外国人選手を育成しながら、数年後の戦力としてプレーさせることもある。だが、今年31歳になるフローレスは、長い目で見るということにはならないだろう。早い段階で結果を出すことが求められるため、まさに1年目から勝負となる。
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