ゴールデングラブ賞は印象評価?
日本の野球界において投手力や打撃力を示す数値は多いが、守備力を示すものは少ない。強いて挙げれば、失策数や守備率くらいだろうか。しかし、いずれにしてもプロのレベルになると大きく変わることはなく、それらの数字だけで守備力を判断することは難しい。
実際、毎年表彰されているゴールデングラブ賞は、各メディアで5年以上のキャリアを持つプロ野球担当記者の投票で決められる。担当記者は担当チームに張り付いて取材をする場合が多いため、担当チーム以外の野手を見る機会は決して多くない。従って、各選手の印象に左右されかねず、客観性に乏しい可能性は否定できないのだ。
UZR(Ultimate Zone Rating)という指標をご存知だろうか。日本では馴染みが薄いが、メジャーリーグでは有名な指標のひとつで、同じ守備位置の平均的な野手が守る場合に比べて、年間でどれだけ失点を防いだかを示す。株式会社グラッドキューブのCEO金島弘樹が解説する。
UZRは相対評価で、最も平均的な野手のUZRは0となり、守備の名手はプラス、逆に守れない野手はマイナスになる。例えばUZRが20なら、年間で20点防いだことを示す。
詳しい説明は動画に譲るが、相対評価のため10回エラーしても、他の選手が11回エラーすればUZRはプラスになるなど、問題点も指摘されている。
とはいえ、日本での導入が進めば、客観的な判断がしづらい守備力の評価が可視化され、埋もれていた名手が出現したり、守備の貢献度が見直されるきっかけになるだろう。
スパイア [SPAIA] ちゃんねる
【世界の守備指標 UZR】NPBゴールデングラブ賞って信用できるのか?UZRを知れば野球はもっと面白い!