筒香嘉智がレイズへ加入
ポスティングシステムを用いてMLB移籍を目指していた筒香嘉智(DeNA)が、タンパベイ・レイズに入団することが決まった。
レイズはアメリカン・リーグ東地区に所属しており、2019年シーズンは96勝66敗(勝率.593)で2位。ワイルドカードでポストシーズンに進んでいる。ディビジョンシリーズでアストロズに屈したものの、まずまずの成績を収めている。
また、同地区には田中将大を擁するニューヨーク・ヤンキースも所属している。2020年シーズンは19試合が組まれており、両者が対峙することはほぼ確実。ちなみに筒香と田中は日本時代に対戦経験はないため、MLBの舞台で初めて顔を合わせることになりそうだ。
レイズ相手には通算10勝4敗
筒香を迎え撃つ田中は7年目のシーズンを迎えることになるが、これまでレイズ相手にどのような成績を残しているのだろう。

田中はMLB移籍初年度となる2014年から2019年までの6年間、毎年レイズと対戦している。
毎年、勝ち星を挙げ、2014年の初登板から2016年終了までは8試合に登板。6勝0敗の負けなしと抜群の相性を誇っていたが、2017年、2018年は2年連続で1勝2敗と負け越し、2019年は4試合で2勝0敗、防御率1.59と持ち直している。
計18試合の登板で10勝4敗、防御率3.20の成績を残しているため、レイズを得意にしていると言ってもいいだろう。
では、レイズの本拠地であるトロピカーナ・フィールドでの田中の成績はどうだろう。

これまでに9試合に登板し、5勝3敗、防御率4.33の成績。防御率が4点台となっており、若干苦しんでいるように見えるが、これは2017年の影響が強い。この年、田中はトロピカーナ・フィールドで2試合に登板したが、2.2回7失点、3回6失点と2試合連続で早期ノックアウトを喰らっている。そのため、防御率が20点台と大きく落ち込んでいるのだ。
しかし、この年を除くと成績は安定しており、決してトロピカーナ・フィールドとの相性が悪いとは言えないだろう。2019年も2試合で1勝0敗、防御率3.38と持ち直している。
レンフローからは2打数2三振
MLBの移籍市場はまだまだ動くが、現時点におけるレイズ打線との相性はどうだろう。対戦の多い上位5人、そして大砲候補としてレイズへの加入が決まったハンター・レンフロー(パドレス)との対戦成績を調べてみた。

もっとも対戦が多いのは、守備の名手であるケビン・キアマイアーだった。打率.265(34打数9安打)と完璧に抑え込んでいるとは言えないが、打ち込まれているわけでもない。
その他の打者を見ても同様だ。対戦の多い選手たちは打率2割台に収まっており、可もなく不可もなくといった成績が残っている。ズニーノには2本塁打を浴びている一方で8奪三振。それほど、相性が悪いわけではない。
一方でレンフローは2打数2三振と相性がいい。しかし2019年シーズンまでは、対戦の少ないナショナルリーグに所属していたということもあり、参考程度にしておこう。
田中はレイズに対して相性よく勝ち星を積み重ねてきたが、筒香の加入で、その相性が変わるのだろうか。2020年シーズン、田中対レイズ打線に注目したい。