「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

【動画】絶対に憶えておきたいメジャーの「大エース」たち

2018 6/15 16:16勝田聡
クレイトン・カーショー,@
このエントリーをはてなブックマークに追加

Ⓒゲッティイメージズ

メジャー最強左腕のカーショー

メジャーリーグには、驚くべき投球を見せてくれる「大エース」が存在する。その年俸は日本円にすると20億円、30億円とまさに桁違いだ。日本の先発投手では金子千尋(オリックス)の推定5億円が最高額ということからも、その凄さがわかるだろう。ちなみにダルビッシュ有(カブス)の年棒は約27.5億円(※1ドル110円換算)、田中将大(ヤンキース)は約24.2億円だが、それを上回る投手がメジャーにいる。

球界ナンバーワン投手と言っても過言ではないのがクレイトン・カーショー(ドジャース)。黒田博樹(元・広島)と同じ2008年にメジャーデビューした、メジャー11年目の左腕だ。同期の黒田と親交が深いことでも知られている。

メジャー4年目の2011年から4年連続で最優秀防御率をマークし、投手にとって最高の栄誉であるサイ・ヤング賞も3度受賞した。2014年にはサイ・ヤング賞とMVPの同時受賞も果たす。

ストレート(フォーシーム)、カーブ、スライダーの3球種を軸として打者を打ち取っていく。左打者が大きくのけ反るほどの変化球は、特筆すべきものがある。

近年は故障で戦列を離れることも多いが、圧巻の投球を見せてくれるカ―ショーの年俸は約35.8億円。また、現行の契約には今シーズンオフにオプトアウト(契約破棄)できる条項があり、その去就が注目される。オプトアウトの権利を行使してFAになると、40億円を超える破格の契約となるかもしれない。

 

【カーショーの投球】

タイガースではチームメートだったバーランダーとシャーザー

ジャスティン・バーランダー(アストロズ)も「大エース」と呼ぶにふさわしい投手のひとりだ。4月16日(日本時間17日)のエンゼルス戦で、大谷翔平(エンゼルス)から3三振を奪ったことでも話題になった。

 

《関連データ》https://spaia.jp/column/baseball/mlb/6282

 

バーランダーは2005年にタイガースでメジャーデビュー。2011年は24勝5敗、250奪三振、防御率2.40という圧倒的な成績を残し、MVPとサイ・ヤング賞を同時に受賞した。2017年シーズン途中のトレードでアストロズへ移籍して、ワールドチャンピオンに輝いた。2018年シーズン中の通算200勝達成にも期待がかかっている。

 

【バーランダーの投球集】

 

2017年に2年連続3度目のサイ・ヤング賞を受賞したマックス・シャーザー(ナショナルズ)も偉大な投手だ。2008年にダイヤモンドバックスでメジャーデビューを果たし、2010年からはタイガースでプレー。2015年にナショナルズへと移籍し、2017年シーズン終了時点で通算141勝をマークした。さらに9年連続2桁勝利、6年連続230奪三振以上の成績を残している。

日本人選手のいないナショナル・リーグ東地区所属ということもあって日本での報道は少ないが、見逃せない名投手のひとりだ。

 

【シャーザーの投球集】

 

サイ・ヤング賞を2度受賞したクルーバー

最後に紹介したいのが、2度目のサイ・ヤング賞を2017年シーズンに受賞したコーリー・クルーバー(インディアンス)だ。4月4日(日本時間5日)に大谷がメジャー2号ホームランを放った投手でもある。2014年にリーグ最多タイの18勝(9敗)を挙げ、サイ・ヤング賞を受賞してブレイク。2016年と2017年にも18勝をマークし、球界を代表するエースへと駆け上った。

いわゆるストレート(フォーシーム)は少なく、シンカー、カッター、カーブなどの変化球を投げ分けて三振を奪う。

 

【クルーバーの投球集】

 

今回紹介した投手達は、いずれもサイ・ヤング賞を受賞している「大エース」だ。ダルビッシュ、田中、大谷、前田健太(ドジャース)らが同賞を受賞し、彼らと肩を並べる日が来ることを期待したい。