「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

【動画】大谷翔平から初の3奪三振。2500奪三振到達のバーランダーは速球「命」

2018 5/18 16:49勝田聡
ジャスティン・バーランダー,Ⓒゲッティイメージズ
このエントリーをはてなブックマークに追加

Ⓒゲッティイメージズ

大谷から1試合3三振を奪った初の投手

5月16日のアストロズ戦で大谷は、先発ジャスティン・バーランダーを前に3三振を喫した。1試合で3三振に倒れたのは、4月19日のレッドソックス戦以来2度目のこと。ただし、レッドソックス戦は複数投手の前に三振となっており、ひとりの投手相手に3三振を喫したのは初めてのことだった。

昨シーズン途中にタイガースからアストロズへと移籍したバーランダーは、5戦5勝、防御率1.06と圧倒的な成績でチームに貢献。ワールドシリーズでは、白星を掴むことができなかったものの、リーグチャンピオンシップで完封勝利しMVPを受賞した。

今季もエース格として開幕から4連勝をマークするなど、ワールドシリーズ2連覇へ向け幸先の良いスタートを切っている。またこの日、大谷から奪った3つめの三振が通算2500奪三振と節目にもなった。

昨季フォーシーム投球数はメジャー2位

2005年にタイガースでメジャーデビューを果たしたバーランダー。翌2006年には17勝(9敗)をマークし、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞。また、2014年まで9年連続2桁勝利を達成している。

特に2011年には24勝(5敗)と圧倒的な成績を残し、アメリカン・リーグでは1992年のデニス・エカーズリー(アスレチックス)以来19年振りに、サイ・ヤング賞とMVPの同時受賞を果たしている。昨シーズンまでに188勝(114敗)をマーク、今シーズン中には200勝へ到達することとなりそうだ。

投球スタイルは平均球速94.8マイル(152.6キロ)を誇るフォーシーム(ストレート)が中心で、今シーズンの投球割合は60.7%となっている。変化球はスライダー(23.3%)、カーブ(13.2%)で、フォーシーム含めた3球種で97.2%を占める。

また昨シーズンは全3530球中の2035球がフォーシームで、メジャーリーグ2位の数値だった。変化球が主流とされているこの時代に反し、速球を貫くのがバーランダー流だ。

今シーズンもここまで5勝2敗、防御率1.05、68.2回を投げ84奪三振と圧倒的な成績を残しているバーランダー。自身2度目のサイ・ヤング賞、そしてワールドチャンピオンの受賞へ向け突き進む。

【バーランダー圧巻の投球】


※数字は現地2018年5月16日終了時点
※文中の日付は現地時間