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【動画】新星アルビーズがすごい!MLBにおける強打の二塁手たち

2018 5/21 11:00勝田聡
ホセ・アルトゥーベⒸゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

昨シーズンのMVPホセ・アルトゥーベ

昨シーズン、アメリカン・リーグのMVPに輝いたのは、アストロズの二塁手であるホセ・アルトゥーベ(アストロズ)だった。

2018年の現役選手の中で最高の二塁手と言っても過言ではないアルトゥーベ。身長約168センチと小さい身体ながら4年連続の打率3割、200安打を達成し、3度目の首位打者も獲得している。また、24本塁打を放つなどパワーも見せる一方、6年連続30盗塁以上となる32盗塁をマークした。まさに打って走れるスーパースターだ。レギュラーシーズンだけでなく、ポストシーズンでも打率.309、7本塁打、14打点と結果を残し、ワールドチャンピオンに大きく貢献した。

アルトゥーベは2014年の日米野球でも来日しており、第4戦・第5戦では2試合連続猛打賞を記録するなど活躍。日本のファンにも知れ渡っている存在だろう。今シーズンも現時点で打率3割を超えており、5年連続となる打率3割、そして200本安打に向け邁進している。

アルトゥーベは大谷翔平(エンゼルス)と同地区ということもあり、今シーズンすでに投手・大谷とは対戦している。その試合では3打数無安打2三振と大谷に封じ込められた。しかし、世界最高峰の選手であるアルトゥーベがこのまま黙っていることはないだろう。再戦に注目が集まる。

【アルトゥーベ・本塁打動画】

20歳でメジャーデビューを果たしたオジー・アルビーズ

アルトゥーベが優れた二塁手であることに疑いの余地はないが、その他にも強打の二塁手は存在する。ナショナル・リーグの本塁打王争いでトップを走るオジー・アルビーズ(ブレーブス)もそのひとりだ。

アルビーズは日本でも馴染みの深いウラディミール・バレンティン(ヤクルト)やアンドリュー・ジョーンズ(元・楽天)らと同じキュラソー出身だ。昨シーズン、20歳の若さでメジャーデビューを果たすと二塁のレギュラーに定着。今シーズンも開幕戦で2番・二塁で出場すると、その後も上位打線を任され続けている。

このアルビーズも約173センチとアルトゥーベほどではないにしろ小柄な選手だ。しかし、ここまでリーグトップタイとなる13本塁打を放っている。逆方向にも本塁打を放てるパワーもあり、アルトゥーベを超える存在になるかもしれない。また、4年連続負け越し中と低迷の続くチーム再建の柱として、ロナルド・アクーニャJr(参考記事:https://spaia.jp/column/baseball/mlb/6261)とともに期待されている。

【アルビーズ・本塁打動画】

2016年に42本塁打を放ったブライアン・ドージャーら他にも多数

ミネソタ・ツインズのブライアン・ドージャーも忘れてはいけない。2016年には42本塁打を放ち、昨シーズンも34本塁打と強打の二塁手としてチームを引っ張っている。ドージャーは打撃面だけではなく、守備でも貢献しており、昨シーズンはゴールドグラブ賞を受賞している。

【ドージャー本塁打動画】

 

エンゼルスで大谷とチームメートのイアン・キンズラーも強打の二塁手として知られている。昨シーズンも22本塁打を放ち7年連続の2桁本塁打を達成。テキサス・レンジャーズ時代の2011年には32本塁打を放ち、アメリカン・リーグ制覇に大きく貢献している。今シーズンは故障者リスト入りするなど本調子ではなく復調が待たれる。

また、大谷の初本塁打時にエンゼルスベンチは『サイレント・トリートメント』を行ったが、その際に大谷が最初に抱きついたのがこのキンズラーだった。

その他にもジョナサン・スコープ(オリオールズ)など、30本塁打以上を放つ長距離砲も多くいる。日本でもこれから山田哲人、浅村栄斗らに続く強打の二塁手が誕生することに期待したい。

※数字は現地2018年5月18日終了時点