ナショナル・リーグの月間最優秀新人はプロ10年目!?
大谷翔平(エンゼルス)がアメリカン・リーグ4月の月間最優秀新人に選出されたが、一方のナショナル・リーグではどのような選手が選出されたのだろうか。
ナショナル・リーグで同賞を受賞したのは、クリスチャン・ビヤヌエバ(パドレス)だ。昨シーズン9月にデビューを果たしたビヤヌエバ。今シーズンは開幕ロースターに入ると4月3日のロッキーズ戦で1試合3本塁打を放つ大爆発。その後も勢いが衰えることはなく、打率.321、8本塁打、19打点を記録し同賞を受賞している。
月間最優秀新人とはいえ、ビヤヌエバはけっして若い選手ではない。1991年生まれと大谷(1994年)よりも3歳年上なのだ。また、メジャーデビューこそ昨年だったが、2009年からテキサス・レンジャーズ傘下のマイナーでプレーしており、プロとしてのキャリアは今年が10年目となる。遅咲きの選手と言えるだろう。
大谷とリーグが違うことでルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人王)を争うことはないが注目したい選手のひとりだ。
【ビヤヌエバ・4月ハイライト動画】
ブレーブスのスーパースター候補・アクーニャ
ナショナル・リーグではビヤヌエバ以外に、ロナルド・アクーニャJr(ブレーブス)にも注目が集まる。オープン戦で打率.432、4本塁打、11打点と圧倒しながらも、開幕はマイナースタートとなった。
開幕から1カ月経たない4月25日にメジャー昇格を果たし、デビューしたアクーニャ。そのデビュー戦で初安打を放つと、出場2戦目に初本塁打を含む猛打賞を達成。
その後も順調に安打を量産し「2番・左翼」に定着した。1997年12月生まれのアクーニャはまだ20歳。大谷やビヤヌエバよりも若く「のびしろ」は大きいことが予想される。
【アクーニャ・初本塁打動画】
球団史上最年少のサヨナラ本塁打を放ったトーレス
大谷と同じアメリカン・リーグのグレイバー・トーレス(ヤンキース)も活躍している。今シーズンメジャーデビューを果たしたトーレスは、4月を打率.323という好成績で終え5月に突入した。トーレスがもっとも輝いたのが、5月6日のインディアンス戦だろう。
3-4と1点ビハインドで迎えた9回裏。1点を返し同点に追いついたヤンキースは1死一、二塁とサヨナラのチャンスを作る。その場面で打席が回ってきたトーレスは球団史上最年少(21歳144日)となるサヨナラ本塁打を放ち、球場は大歓声の渦に包まれた。
ロビンソン・カノーが2014年にマリナーズに移籍してから、固定できなかった二塁の守備位置をトーレスが埋めることになりそうだ。
【トーレス・サヨナラ本塁打動画】