1本の犠牲フライで3点が!?
大谷翔平(エンゼルス)の活躍、イチロー(マリナーズ)の復帰など話題が豊富な今シーズンのメジャーリーグ。まだ開幕から1月も経っていないが、日本では見ることのできないような驚きのプレーがいくつも飛び出している。
4月13日に行われたパイレーツ対マーリンズの試合で珍しい犠牲フライが誕生した。
マーリンズは1-2と2点ビハインドで迎えた5回裏1死満塁のチャンスを作ると、スターリン・カストロが右翼へと犠牲フライを放ち、三塁走者がホームに還り1点が入った。この時点までは特に何も起こらず試合が進行していたのだが、その直後に驚きのプレーを見ることに。
右翼がバックホームした隙に、一塁走者のミゲル・ロハスが二塁へとタッチアップ。捕手は二塁へ送球するが、大きく反れたボールは外野を転々とする。
その間に塁上の走者全員がホームに戻ってきたため、一気に3点を得ることになった。ちなみに、捕手の送球エラーが絡んでいるため、カストロの打点が「1」となっている。
中堅のスターリング・マルテが、しっかりとバックアップに入っていたからこそ生まれた悲劇だった。
「3点」犠牲フライ
メジャー最年長投手は守備でも魅せる!?
4月15日のアストロズ戦で、7回までパーフェクトピッチングを披露したメジャー最年長投手でもあるレンジャーズのバートロ・コローン。
4月10日のエンゼルス戦では1-11と、大量ビハインドの7回表1死1塁の場面。アルバート・プホルスが放った強烈なピッチャー返しに、コローンはとっさに反応する。
差し出したグラブに当たった打球は、軌道を変え二塁手付近へ舞い上がる。そのまま、二塁手がノーバウンドで捕球し一塁へ転送。スタートを切っていた走者は戻れずに、ダブルプレーとなった。
コローンのダブルプレー
コローンの体格を見ると少々反応が悪いようにも見えるが、けっしてそんなことはない。また過去には、見た目とのギャップを感じるようなファンタスティックなプレーも魅せている。
コローンの背面投げ
バットを折りながらも打球はスタンドへ
マイク・トラウト(エンゼルス)と並んで、スーパースターの道を歩んでいるブライス・ハーパー(ナショナルズ)。2015年にはナショナル・リーグの本塁打王に輝き、MVPも受賞している。今シーズンも4月16日時点で8本塁打を放ち、チームを引っ張っている。
そんな彼が、4月16日のメッツ戦で驚きのパワーを魅せた。
メッツ・先発のジェーコブ・デグロームが投じた95.8マイル(約154.2キロ)のフォーシーム(ストレート)を強振し、バットを折りながらライトスタンドへ放り込んだ。
バットが折れるほど威力がある球を投じても、スタンドへ持っていくハーパーのパワーに驚きだ。
バットを折りながらもボールはスタンドへ
これぞメジャー! 死球で大乱闘!
メジャー伝統の一戦でもあるレッドソックス対ヤンキース。田中将大(ヤンキース)も登板した4月11日の一戦では、死球をめぐり大乱闘となった。
死球を当てられたタイラー・オースティンは危険な走塁をみせており、その報復行為とみられている。日本ではあまり見かけなくなった大乱闘だが、アメリカではこのように頻繁に起きているのだ。
メジャーの大乱闘
※文中の日付はすべて現地時間