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菊池雄星がエンゼルスと3年契約合意 36歳シーズンまで総額6300万ドル、来季年俸はダルビッシュと並ぶMLB投手17番目

2024 11/26 16:00SPAIA編集部
菊池雄星,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

今季99敗喫したチームの救世主となるか

ロサンゼルス・エンゼルスは25日(日本時間26日)、フリーエージェント(FA)となっていた菊池雄星投手と契約合意に至ったことを発表した。現地報道によると、3年総額6300万ドル(約96億8000万円)で、2020年にペリー・ミナシアンGMが就任して以降では最大規模の契約だという。

菊池は1991年6月17日生まれ、岩手県出身の33歳左腕。花巻東高から2009年のドラフト1位で西武に入団し、2016年から3年連続で2ケタ勝利を挙げるなど通算73勝をマークした。

2019年にシアトル・マリナーズでメジャーデビューを果たすと、トロント・ブルージェイズに在籍した昨季11勝(6敗)と初の2ケタ勝利を達成。今季はブルージェイズで4勝9敗と黒星が先行したが、トレード期限ギリギリの7月末にヒューストン・アストロズへ移籍して以降は10試合の登板で5勝1敗、防御率2.70と見事なパフォーマンスを見せた。

34歳のシーズンを前にFAとなったなか、エンゼルスは36歳シーズンまでの大型契約を提示。今季63勝99敗でアメリカン・リーグ西地区最下位に沈んだチームはFAやトレードで積極的な補強を進めており、その中でも最も大きな契約を結んだ菊池には救世主として大きな期待がかかる。


来季年俸2100万ドルはMLBの先発投手で17位タイ

菊池の3年総額6300万ドルを年俸換算すると2100万ドル(約32億2000万円)で、米大手スポーツサイト『spotrac』によると現時点でMLBの投手では17番目となる。

実は同じく2100万ドルで「17位タイ」にいるのがサンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有だ。こちらは2023年のシーズン開幕前に6年総額1億800万ドル(約165億9000万円)という超大型契約を結び、年俸は変動制で来季の年俸は2100万ドルと伝えられている。

ダルビッシュは30代後半から41歳シーズンまでの超大型契約ということが日米で大きな話題となったが、今回の菊池も34歳から30代後半に差し掛かるタイミングの3年契約で、ここからもエンゼルス側の高い評価が見て取れる。

渡米後は通算の勝ち負けこそ41勝47敗で黒星先行となっているが、コロナ禍の影響で短縮シーズンだった2020年を除けばすべてのシーズンで100投球回以上を記録しており、今季後半のパフォーマンスは衰えなどを全く感じさせなかった。まだまだメジャーで活躍できるという期待が今回の契約に現れている。

エンゼルスに在籍する日本人は花巻東高の後輩である大谷翔平以来で、球団史上6人目。最も長く在籍した選手も2018年から2023年まで6年間プレーした大谷となっているが、2025年からスタートする菊池のアナハイムでのキャリアは何年まで続いていくのか。“大谷超え”まで期待しながら見守りたい。

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