駒大苫小牧・田中将大に敗れて知った力の差
元日本ハムの投手、ダース・ローマシュ匡氏が野球人生を振り返るSPAIAちゃんねるの第4回。龍谷大平安高校野球部出身の「SEOLY(セオリー)」こと株式会社New Wing代表取締役の背尾匡徳氏と、株式会社グラッドキューブのCEO金島弘樹が進行役として、駒大苫小牧・田中将大(現ヤンキース)や早稲田実・斎藤佑樹(現日本ハム)と対戦した当時の話を聞いた。
≪【動画】ダース・ローマシュ匡③愛工大名電を完封も実は…―SPAIAちゃんねる
関西高校のエースとして、2年秋の中国大会で優勝したダース氏は明治神宮大会でも勝ち進み、決勝で田中将大のいた駒大苫小牧と対決した。しかし、結果は0-5の完敗。力の差を痛感したダース氏は、出場確実の翌春センバツに向けて頑張りすぎ、右肩を痛めてしまった。
ひと冬越しても治らず、センバツ本番を迎える。1回戦の相手は坂本勇人(現巨人)のいた光星学院。試合前日、右肩が痛くて腕が上がらないダース氏は号泣したという。
「怖かった。投げられる訳がないと。トレーナーに注射を打ってほしいと言ったら注射はないと言われました」
今だからこそ笑って話すが、17歳の少年にとってプレッシャーは相当なものだっただろう。詳しくは動画で確認していただきたいが、結果的には翌日の試合に登板。坂本には3安打を喫したものの6-4で勝利し、2回戦で斎藤佑樹のいた早稲田実と戦うことになった。